こんにゃく湿布の効果から作り方まで. [体験]

先日行われた冬のヨガ・体質改善クラスは
「腎臓手当て」を中心に始まりました。

今回は腎機能を上げるヨガの後に
外用として「こんにゃく湿布」を体感していただいた後、

内服として「小豆昆布」、
続いて「忙しくてもすぐできて美味しい」おかずを
料理しました。

<冬の過ごし方>

冬の過ごし方のポイントは
とにかく「温めること」です。

なんだ、あたりまえじゃない、
という声が聞こえてきそうですが、
体の芯から冷えている、または
冷えているのに気が付かないケースが
とても多く感じます。

腎臓を強める食事は
血液を綺麗にして
ホルモンバランスを調えてくれる
小豆や黒豆といった豆類

その他、
乾物(高野豆腐、切干大根、干しシイタケ etc.)
根菜類(ごぼう、大根、人参、山芋 etc.、)
発酵食品、

陰陽五行的に言うと
黒色食品(黒米、海藻、黒豆など)も
腎臓機能を助けてくれます。

あとは、ミネラル、ビタミンをたっぷりと
そして良質のたんぱく質を適量。

よい塩分も大切です。
最近は塩抜き食事法というものがでてきましたが、
寒い冬、特に野菜中心の食時には
ミネラルの入った塩分はある程度必要ではないかと
今のところ思っています。
(→思索中。まだ結論に達していません。)

体を冷やす食べ物は避けましょう。
冷たい飲み物、ジュース、アイス、
精白したもの、スパイス、過剰なお酒やカフェイン。

特に冷たい飲み物の多飲に気を付けましょう。
余計な水分は下半身にたまりやすく
体を冷やし、腎臓を弱めます。

水分がうまく排出できないと
喉が渇いたり、
むくんだり、
じんましん、
疲れやすく
不眠になりやすくなります。

食事の他には、
定期的な運動、
ストレスをためないこと、

そして今回紹介した、
小豆やこんにゃくを使った
昔からの知恵を活用しましょう。

<大切な腎臓を守ってあげよう>

私たちの腎臓は
私達が知らない間に
静かに忍耐強く毎日毎日働いてくれいます。

「最終臓器」とも言われ、
症状が出た時はもう手遅れとも言われています。

腎臓はとても大切な役割を担っています。

私達の体にたまった余計な水分や老廃物、
血液や体液をろ過し尿を作っています。

血中の塩分を一定に保ったり、
phを調節したり、
ホルモンや血圧を調整、
ビタミンDの活性化にも一役買っています。

冷たいものを飲みすぎたり、食べ過ぎたり、
体を冷やしてしまうと、腎臓も弱ってきます。

細胞の老化にも深く関わっていて
腎臓の弱り=老化と考えます。

中医学の基礎にある陰陽五行論では、
むくみ、骨や歯のトラブル、足腰のトラブル、
耳や髪のトラブル、睡眠障害などが出てきたときは
腎臓が弱っていると考え、腎臓の手当てをします。

<こんにゃく湿布>

そんな腎臓の手当てとして、
また肝臓や腸の手当てとして、今回は
こんにゃく湿布を体験していただきました。

家庭ですぐに実行できる簡単でも強力な手当法です。
今回は、より効果を上げるため
「梅しょう番茶」を飲んでから始めました。

こんにゃくは昔から
「腸の砂おろし」と言われていて
腸の毒素、不要物を吸い出します。

3年以上土の中で育てられたこんにゃく芋。
大地のエネルギーを吸い取って育ったこんにゃくは
私たちの毒素もどんどん吸ってくれます。

こんにゃく芋の栽培はとても難しく
葉っぱに傷たついいただけで痛んでしまい、
また保存方法も温度管理(5~13度以上)も気を使います。

とてもデリケートなこんにゃく芋の
安定した栽培が確立されたのは
昭和30年ごろだと聞きました。

そう考えると昔は大変貴重なものだったんですね。

<こんにゃく湿布の活用法>

こんにゃく湿布は腸に当てると
腸の毒だしに、その他、
肝臓・腎臓の機能改善にも役立ちます。

疲れたな、風邪気味かな、どうしても疲れが取れないと
感じたらすぐに実行してみましょう。

風邪、疲労、胃腸のトラブル、冷え、
熱、高血圧、腎臓病、肝臓病、糖尿病、結核、ガンなど

こんにゃく湿布の効果は計り知れません。

何より終わった後、
「浄化された」という
言葉がぴったりくる感覚。
排尿もよくなります。

終わった後、参加者の皆さんも
「ふ~」といったいい感じの脱力感があった様子。

<こんにゃく湿布の作り方・方法>

ではこんにゃく湿布の作り方を見ていきましょう。

1. こんにゃく(2丁)を10~15分塩を入れて茹でる
2. タオルに包み、丹田(腸・お腹)と肝臓(右胸の下)の上に置く。
  30分温めたら冷たいタオルでふく。
3. 腎臓(肘のラインの背中側)に30分あてる。 冷たいタオルでサッとふく。

※使用後のこんにゃくは水の入った容器に入れて冷蔵庫へ。小さくなるまで何度も使える。
※食後は避けます
※子どもや老人は半分の時間で。
※最初はとても熱いのでタオルを重ねて温度を調節しましょう。火傷に注意。

若々しい心身を作るため、
疲れた時はこんにゃく湿布の力を借りてみて下さい。

以上、今日のクラスに参加して下さった皆さん、
ヨガにこんにゃく湿布に、薬膳茶3種、ちょっとした料理、
もりだくさん、お疲れ様でした。

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