人間は感情がとても豊かな生き物。
手や足、臓器にそれぞれの役割があるように
感情にもそれぞれの役割があります。

私たちの命を守るために
進化の過程で生まれたのが
「感情」です。

感情は、命にかかわる
大変なことが起こったとき、
何も考えなくてもとっさの行動を
とるのに役立ちます。

感情の表出はとても早い。
ある研究によると
その速さ
1000分の一秒だとか!
(Ekman,P. 2006)

では、どんな役割があるんでしょうか。

例えば「恐れ」という感情は
心拍数、呼吸数を上げ、
汗などの生理機能に変化をさせて
身の上に危険が迫っていることを
いち早く知らせてくれます。

「悲しみ」は
共同体の結束を固めてくれます。
悲しむことで
いたわってもらえ、励まされ、
親子の絆、グループの絆が深まります。

また、悲しみには自分をいたわる役目もあります。
自分を内省し自分を確かめる作業です。

「不安」は
何か分からない状態や物事が
近づいていることを知らせてくれます。

「怒り」は自分の境界が侵されたこと、
ゴールへの道をブロックされたときに
湧き上がってくる感情です。
物事を変化させる強いパワーがあります。

「喜び」は
生きるための資源、土台となって
私達に成長と生きる素晴らしさを
教えてくれます。

感情はプラスの役割がある一方で
マイナスにも働きます。

基本的にプラスに働く感情は一瞬のもので
あっという間に現れ、消えます。
続いても一分ほどです。

何時間も、何日も、何年も続き、
さらに後味が悪い感情は
「偽物の感情」と言われ、
(English,F. 1975)

「感情を使って他人の心を変えたい、動かしたい」
という強い思いが心の奥深くにある
私達が後天的に「作り出した感情」です。

使い方を間違えると
私たちの生活や人生を邪魔したり、
望まない結果に私たちを苦しめます。

悲しみながら眉を上げて怒っていませんか?
喜びながら顔が引きつっていませんか?
不安でいっぱいなのに笑って自分をごまかしていませんか?

私達が幸せになるために
「生きるため」「命を守るため」
私たちの幸せを作ってくれるはずの
感情が私たちを悩ましていませんか?

では、どうやって
本物の感情と偽物の感情を
見分けることができるのでしょうか?

それは、とても簡単。
少し「時間」を置くだけ。

というのは、
本物の感情はさっと通り過ぎてしまうものだから。

マイナスの感情が出てくること自体は
問題ではありません。
散歩中の犬にほえられて
笑ってはいられません。
すれ違いの車に泥をはねられて
喜ぶ人はまれです。

問題は
その感情がずっと長く続いて
繰り返し繰り返し
心の中で現れててきて
生活、人生にまで影響を与えている、
ということです。

そういった感情は
私たちの心の奥底にある
信念、価値観、生き方が
生み出したものです。

私達を守ってくれない、
むしろ毎日をダメにしてしまう
嫌な感情は必要ありませんね。

深呼吸したり、
お茶を飲んだり散歩したりして、
ストレスになる前に
気分転換と自分を見つめる時間が必要です。

人生に役立つものだけを残して
必要ないものは
どんどん断舎利していきましょう!

次回の脳ハウはストレス。
自分の中に流れる偽物の感情を見つめていきます!
お時間ある方は参加してみて下さいね。
気づかなかった自分に出会えるかもしれません。

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