私たちはどこかで、
明日はまた太陽が昇りいつもの日常がやってくる
と思って眠りにつきます。

自分の命に限りがあると
知ってるのに、
自分の命は永遠に続くように
感じています。

今日をめいいっぱい力の限りをつくした。
悔いなく満足できた、
そんな日は過去に何日あったか。

少なくとも凡人の私は、
日常の忙しさに
この問いを後回しにしてきた日々が
長くありました。

今日は「心の構造」と「人生の目的」について
ゲシュタルト療法の創始者、
精神科医のフレデリック・パールズ
(F.S. Pearls. 1893-1970)が提案したものをご紹介します。
長いので興味ある方だけお読みだくださいね。

パールズは
心を5つの層で表しました。

外側から
第Ⅰの層:ニセの層
第2の層:恐怖の層(役割)
第3の層:行き詰まりの層(インパス)
第4の層:停止の層(内破)
第5の層:爆発の層

そして心の深層核となる真ん中に
「オーセンティックセルフ」(Authentic self)
という核になる部分を置きました。

核の部分は
5つの層を乗り越え、
人間の力強い「生命力」を
生み出すところで、

この存在に「気づき「」触れる」ことで、
「今のありのままの自分」の感情を
生き生きと表現でき、

自己不完全感や
将来の悲観・不安がなくなり、
毎日が充実したものになる。

もっと簡単に言うと
「玉ねぎの皮むき」のようなものです。
パールズの書の中で表現を借りると
外側から一枚一枚薄皮をはがして
徐々に中心の核に近づいていく、
これが高次の自己を達成する道だと。

第1の層は
自分の無力さ・無知・弱さを知っているため、
絶えず他者の助力や支援を必要し、
目的や欲求を実現するために環境や他人を操作しようとする層です。
ありのままの真実の自分にはまだあえていません。

第2の恐怖の層は
他者に依存せず、自身の努力や能力で目的を達成しようとするが、
上手にいかないかも、失敗するかも、
という恐怖感に縛られ行動できない層です。
本来の能力うまく発揮できず、
思い通り進めないでいます。

第3の行き詰まりの層(インパス)
行動に移すのに迷って決断できない優柔不断な層。
人生の行く先に平素感と行き詰まりを感じている。
努力しても期待する結果は出ず、
空虚感、虚無感を感じている。

第4の停止(内破)の層は
自分の能力を高める向上心や
前向きに生きようとする意欲が枯れ果ててしまい、
心身が仮死状態にある。
内面の奥深い層には、
この無気力な状態を破壊しようとする
エネルギーが高まっている。

第5の爆発の層は
行き詰まり感への反動、
自責感が限界にまで高まり、
精神的エネルギーが爆発して、
目的のオーセンティックセルフを目指して
本来の自分の能力をフルに発揮し
社会的に貢献する方向へと向かう前の段階。

今の生活に日常に人生に
不平不満が少しでもあるなら
どこかの層で停滞しているはず。

「人生の目的、使命」をもう一度考え直してみると
また変わった来年がくるはず。
人生の寄り道をしていないか、
休憩が長すぎないか、
年末に向けて
心の大掃除してみませんか?

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