中医学や薬膳の基礎になっている「陰陽五行説」では
春は身体的には「肝臓」と「胆のう」のトラブルが起こりやすく、
心理的には「イライラ」「怒り」の感情が心をとらえる季節
と考えられています。

自分に対しても他人に対しても、
イライラ、ムカムカ。
皆さんは大丈夫でしょうか?

今日は、イライラムカムカの原因、
ストレスについて心理学的に見てみましょう。

マイナスのストレスは
次の3つが原因で始まります。

①ストレスに満ちた出来事
②思考(考え方、価値観、ビリーフ)
③否定的な感情(怒り、不安、恐れ)

さらに、3つが複雑にからみあうため、
悪循環のサイクルへと導かれて
私たちの理性は
感情コントロールができなくなり、

感情に任せて動くか、
感情を押し殺してがまんするか、
という選択をします。
そして
いやな気持だけが後に尾を引いて
心の中をグルグル回っていく。

上手に発散できないと
衝動買いをしてみたり、
食べ過ぎたり、
違う形で発散しようと試みます。

さらにストレスレベルが上がりすぎると
今度は何も感じなくなり、
体が表現し始めます。

肩こり、腰痛、頭痛、十円禿、一過性・慢性のものから
ガンなどの深刻な病気まで。

マイナスのストレスを減らすにはまず、
自分のパターンを知っておく必要があります。
みなさんはどのタイプでしょうか?

急いでいる朝、渋滞に巻き込まれた。
Aさん:仕事に送れる!!!
(自分への焦りと苛立ち)

Bさん:前の車、運転下手だ!こんな人がいるからよけい混むんだわ!
(相手にイライラ)

Cさん:こんな日もあるよね♪好きな音楽でも聞いて運転。
(ストレスフルな状況を楽しめるタイプ)

Dさん:朝からついてない。やること山積みなのに!ストレスだらけの仕事はもう辞めたい!
(自他両方への攻撃)

同じ出来事が起こっても
その出来事を「どう考えたか」によって
ストレスを感じるレベルは
人によってずいぶん違ってきます。

思考は感情を喚起します。
世界をどうとらえるかで
生活そのものが変化します。

今日の心のミニエクササイズです。
是非お試しください。
   ↓
1.自分のストレスを引き起こす日常の出来事を
(些細なことから人生の重要な出来事まで)
できるだけ具体的に書きだしてみましょう。

例)電車の遅れ、渋滞に巻き込まれた、気温が急に下がった、
パートナーと朝ケンカした、子どもがインフルエンザに、配偶者の死

2.そして自分はそれに対してどんな反応をしているか?

3、どんな反応をしてみたいか?

反射的、自動的、無意識的反応は、
癖のついたお箸の持ち方のようなもので、
練習することで「いい癖」を作ることが出来ます。
一度お試しください♪
では、また次回。

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