中医学や薬膳の基礎になっている「陰陽五行説」では
冬は心理的には「恐怖」の感情が
心をとらえる季節と考えられています。
この「恐怖」という感情は
あまり感じたくないものですね。
けれども、
身の危険を感じ
いち早く逃げることで
命を守る、という大切な役割をしています。
生後6か月というとても早い時期に
「不快」から分化したと言われています。
(Nagae, 2007)
恐怖をはじめ感情を司る
大脳辺縁系の「扁桃体」部分を
壊されたサルの実験では
ふだん怖がるヘビや犬などの動物を見ても
逃げようとせず
むしろ興味深く近づきます。
恐怖は危険を知らせ
これは食べれるのか、
この道は安全か、
あの人は危険でないか、
生きていくためのセンサーになっています。
けれどインターネットでなんでも予測できてしまう
安全な世界で暮らしている私たちの直観は
どんどん衰えてきています。
感度が悪かったり、行き過ぎたりすると、
事件に巻き込まれたり、
見えないものが見えたり(幻視)
聞こえないものが聞こえたり(幻聴)
役立つはずの恐怖感が
私たちを汚染し始めます。
生物としての本能、直観力。
5感を使って感じ取る能力。
脳や身体、心の老化を遅らせるのにも
一役買ってくれます。
直観を磨くには
まずは、自然のなかへ行って深呼吸!