怒りにも種類がある。その見分け方を身につけてストレスともサヨウナラ!

一言で怒り、といっても
実は、怒りにも種類があります。

今日はいちばん基本的な怒りの種類を
見極めて、ストレスがたまらないよう
怒れる方法を見てみましょう。

<怒りの種類を見極めてみよう>

本来、悲しみ、怒り、恐怖、不安
といった基本的感情は
一瞬にして起こり
一瞬にして消えていきます。

長くても4秒まで、
とも言われています(Erikman, 2009)

こういった感情を交流分析心理学では
本物の感情(authentic feeling)と呼んでいます。

本物の怒りは
物事を変化させる力強いパワーがあります。

お母さんの一叱りで
子どもたちは静かになり、

社会のために使うと、
女性解放運動、革命や環境運動など
社会を変える力になります。

教育や社会に生かせる「怒り」。
でもこれは正しく使った時のみ。

その一方で
困った「怒り」が蔓延しています。

状況を悪化させ、
怒りが怒りを呼び、
敵や見方を作り
争いが始まります。

むかつき、いらだち、
ご飯も美味しくありません。
次の日まで、数か月、
何年も持ち越すこともあります。

こういった「怒り」は
「偽物の感情」といって
この場にはふさわしくない、
建設的でないものです。

偽物とは本当の感情を
カモフラージュしてしまった感情のこと。
本当の気持ちをコーティングしてしまったので、
他の人もそして自分も、なんか変だなあ、と感じます。

本当は怒ってるのに涙を流して悲しんでる、
とか、

本当は怖いのに怒ってみたり。
というもの。

社会が複雑になればなるほど
大脳が発達すればするほど
偽物の怒りが蔓延し、
ちぐはぐな心がストレスを生み出します。

まとめると、

1.本物の怒りは一瞬に湧き上がり、一瞬でおさまる。

本物の怒りだけが長時間、単独で感じられることはほとんどない、
というのが今時点での心理学の立場です。(Erik,2016)

2.怒りを表現した後は、尾をひかない。

怒った本人は怒った後はすっきり。
まわりも、一瞬は驚きはありますが、
嫌な気持ちが続くことはありません。

一方、偽物の怒りは

1.何時間も、何週間も、何年も続き、思い出すたびにムカムカ、イライラしてくる。

成長過程で、怒りが、嫌悪感、罪や恥といった価値観とまざったり、
悲しみや恐怖といった他の感情をカモフラージュしていることが多い。

メッキされた金細工のように
本物の「怒り」を
悲しみ、不安、恐怖、といった
違う感情で覆い隠している状態です。

本当は子どものことが心配でたまらないのに、
心配に思っていることを表現できず、
ついつい子どもに怒ってしてしまう。

逆もあります。
怒りを表現できず、
こんなにがんばっているのに!分かってくれない!と
思い込み、怒りが悲しみに代わることもあります。

2.他人にも嫌な気持ちを持続させる。
悪臭が周りに広がるように
嫌な気持ちもすぐに広まっていきます。
中には気持ち悪くなる人も!

<怒りの強度をみきわめる>

怒りの強度を見てみましょう。
同じ出来事でも、怒る人怒らない人、
怒る度合も人によって千差万別です。

怒りの度合いが遺伝か環境かは
研究ではまだ分かっていませんが

短気かどうか、ではなく
価値観や信条によって
大きく左右されます。

何故、自分は今イライラ、ムカムカしているのか?
日常の怒りの感情を見つめることで、
自分の価値観、信条、つまり人生観を
改めて知ることができます。

難しいの葉
感情は主観的なため、
怒っていても自分では気づきたくない
または気づいていない時も多い。

感情への感受性、
毎日の観察で高めていくことが出来れば
ストレスもぐっと減る。

みなさんの日常はどうでしょうか?
まずは、自分の怒りの種類、
そして度合を見極めること。

次にどのように表現するかを日ごろから考えておく。
このパターンはこれという風に。
そうすれば、トラブルを避けることが出来、
相手の怒りにも冷静に対処できます。

子どもに怒るとき、
自分の感情をただぶつけただぶつけているのか、
それとも子どものために怒っているか?(叱る)

自分の心の微細な動きを見る訓練は
人格の成長につながります。

感情を確認する作業、
まずは、1週間試してみて下さい。
自分が変われば周りも変わり、
その波紋はコミュニティーへと広がって
住みやすい環境をつくることができます。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
では、感情の話はまた。

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