「人のつながり」が「幸福度」をあげ、「健康」をもたらし、結果「長寿」につながる、という研究・調査結果がここ数十年、ブルーゾーン※¹と呼ばれる長寿国でたくさん報告され、人とのつながりと長寿に相関性があることが明らかになってきています
※¹ ブルーゾーン:100歳を超える人が多く住む世界の長寿地域。イタリア・サルデーニャ島、 日本・沖縄、アメリカ・カリフォルニア州のロマリンダ、コスタリカ・ニコジャ半島、ギリシャ・イカリア島の5カ所を指します。『The Blue Zones, 2nd Edition』(2012)の著者ダン・ビュイトナー氏は、各地のブルーゾーンに暮らす100歳人を研究し「世界の100歳人に学ぶ健康と長寿9つのルール」を本の中にまとめています
ブルーゾーンに暮らす100歳以上の長寿者に共通する9つのルールの中の「9つめ」に挙げられているのが「人とのつながり」
これらの地域では、生涯を通じてお互いに寄り添う関係、グループが根付いていていることが特徴のようです(沖縄の「模合(もあい)」、サルディーニャの地元のバーのような気の合う仲間で定期的に集まるコミュニティー)
東大グループの日本人を対象にした研究でも「社会とのつながりの種類の量」が多い人ほど健康で長寿の傾向があり、社会とのつながりが健康にとって重要であることを示唆しています
東京大学のオープン講座です ➠ 「つながりと健康格差」
ウェルビーイング(幸福な人生)のために交流を今より増やしてみる?
でも、「人とのつながりが多く、交流が多いほど健康で長寿である」というたくさんの研究結果を聞いて、早速、人とのつながりをがんばって増やそう!と外に繰り出すのは早合点かもしれません
もし、あなたが交流時間を増やすことに心地よさを感じるなら、それは幸福感につながり、幸福度が心身の健康をもたらし、健康が長寿につながる可能性は高いかもしれません。確かに「つながりが幸せと長寿をもたらす」でしょう。
でも、もし人との交流が多いことに負担を感じてしまったら、それはマイナスに働いてしまいます。
では、どうすればいいか?交流を増やす前に、まずは、自分にとって
「豊かな人生とは?」
という人生の根本的な部分をみつめてみる必要があります
そして、それを踏まえた上で、
では、そのために自分はどんな交流を望んでいるか?
どんな人間関係をどんな人とはぐくみたいか?
といった問を自分に投げかけてみると
自分にとって一番幸せな交流スタイルが浮き上がってくるでしょう
とはいっても、私たち人間は「社会的動物」という生まれ持った生物学的側面を基盤にもっているので、「つながり」が人生を豊かにすることは大前提として考えなければいけませんが。。。
幸福感はどうやって測る?
心理学の研究がすすみ、幸福度を数値化することが可能になってきました(妥当性の高いテストがオンラインでも公開されています)。長寿研究の結果から見ると、幸福度が数値化できれば健康も増進するはずですが、やはり幸福を正確に査定するのは難しいようですね。。。
その理由の一つとして、幸福感は100%「主観的」「個人的」な感情のため人によって大きな違いがあるから。なので時代も文化も超えたあなたにも私にも共通の「幸福」を査定することは難しい。
さらに、
今日は幸福度70点
昨日は65点だったから
今日はいい日だ
とは残念ながら言えませんね(言える日もくるかもしれない?)
幸福感は、数学や血液検査のように数値で表せないため「数値化」することも「比較」することもできないません
あくまで「主観的」で「個人的」な「今ここの瞬間」に感じるものなので、比べられない。昨日と今日の幸福度、あなたと私の今ここの幸福度は比べられない。ただ「ああ今幸せ」と感じている状態のことをさすからです
また時代や世代、文化、性差によっても大きく異なってくるのも幸せを定義し査定できない理由でしょう
さらに、これに付け加えて、「個人の性格タイプ」によっても感じ方が変わってきます
内向的な彼女にとっては(エネルギーが内へ向かいやすい傾向の人)心の通う3人の友達で十分幸せで、これ以上は負担に感じる一方、外向的な彼(エネルギーが外に向く傾向の人にとっては10人の友人がいてももっと欲しい、まだ足りない、と現状に不満と孤独を感じているかもしれません。
こうしてみてみると、幸せをどう測るか?は大変難しい作業ですね。いつか正確に測ることができ、長寿を良そうできる未来もくるかもしれませんが、研究者でない私たちに今できることは、幸せかどうかを考えることではなく、「幸せを感じる能力」をあげること、これが一番の近道のように感じます。一つの出来事にどれだけ幸福感を感じることができるか?これは少し訓練が必要ですが、確実に幸福度が上がる、誰でもできる方法です。(詳しい方法については、またの機会に)
孤独と孤立
みなさんは孤独や孤立を感じたことはありますか?誰でも一回はこの人生で体験する感情ですが、長寿研究の視点から見ると孤独は健康の大敵です。特にコロナ後の日本とアメリカの若者は一人で過ごすのが増えたという調査結果があります。一見、悲しい傾向のように見えますが、よくよく見てみると、「一人でいる=寂しい=孤独=健康↓」とも言い切れません。
物理的に一人で過ごしていても、この一人での時間をどのように使い、どんなクオリティーで過ごしているか、そこに幸福感はあるか?孤独を感じるか?(そもそも孤立と孤独とはどんな状態をさし、2つの違いは何か?の定義も大切)、これらを個人がじっくりと考えることで答えがでてきますね。そしてオンラインでの交流が増えていることも視野に入れて考えると、数字上から違ったものが見えてきます。
孤独の価値を再定義した本『孤独』(1999)アンソニー・ストー箸はおすすめです。ウェルビーイングを高めるために是非手に取って読んでみてください。
健康と長寿をもたらす「人とのつながり」とそこから得れる「幸福」、では私たち一人ひとりにとって「良いつながり」とは?「幸福」とは何か?
日本の学校では教えてくれませんでしたね。話し合う機会も少なかったですね。考えなくても今まで生きてこれ方かもしれません。でも人生100年時代に入り、引退後の人生が飛躍的に長くなった今、1,2位を争うほど大切なトピックです。というのは、数々の研究が示す通り幸せは向こうからやってこない、自分から意識的意欲的積極的に作っていくものだから。答えのない答えに一緒にいどみましょう!
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