(頂いたお花たち。感謝)
食と命を考える時間、自分を見つめる時間
「初夏ベジーの集い:食と命を考える会」、横浜での対面ワークショップが終了しました。雨の中、足元の悪い中をはるばるお越しくださった皆さま、心より感謝
笑って、語って、泣いて、食べて、飲んで、
あっという間の3時間──
今回の話題は多岐にわたりました
・何故、今、ベジタリアンを選ぶ?
・栄養は足りてるの?
・野菜だけで飽きたりしない?
・自分の体質と、今の自分に必要なものをどうやって知る?
・食事から見えてくる未来の「生き方」etc
…などなど、一つの問いから次々と枝葉が広がり
気づけば話題はレシピから倫理、生き方の哲学にまで
気軽に始まったおしゃべりが
アーユルヴェーダや陰陽五行、東洋思想、
気づけば深い内省へ。そんな時間でした。
「心・食・動」——私たちの「生きる」と「健康」は、この3つのバランスの上に成り立っています。
そして、うれしい話、ここは“自由意志”が働くところ
だからこそ、私たちは努力できるし、成長できる
そして恩師の言葉を借りるなら、自分の意思力を使って「人は、死の数時間前まで変わることができる」
生き物への愛
動物であっても、植物であっても、私たちは「命」をいただき、「命」を繋いでいます。殺生しないでは生きていくことはできません。
あるインドの物語にこれをよく表したものがあります。
たくさん人を殺して生きてきた盗賊が、ある時、ある聖人に出会い大きな気づきを得ます。何に気づいたかというと「他の命を奪って生きてきた」という「当たり前」のことを、腹で解った。その瞬間、盗賊は大泣きし大きく反省しました。そして、彼がどうしたかというと「食べない」ことを選びます。これ以上、殺生できないと、自分が行きたいために他の命を奪いたくないと、そしてそのまま死を迎えた、という話です。
当たり前のように私たちは一日何食も食べていますが、それらに命があったこと、そして、私たちの肉体は命を食べないと「死」を迎えること、これを「頭」ではなく「腹」で解っていることは重要です。これを知っていると毎食に「感謝」の気持ちが自然とあふれ出てきます。
この盗賊のように「食べない」ことを選ぶことは私たちにはできないし、個人的には推奨しません。その代わり、今、口に運ぼうとしている食べ物たちの背後にある「物語」を想像できているか?毎食、共感と感謝をもって食べているか?
オーガニックで質の良いものを食べることが重要ではなく、何をどんな思いで食べるかが重要ではないではないか?この思いを伝えたく今回このワークショップを企画しました。少々重いテーマでしたが、日常的な話もあり、話が多岐にわたり、楽しいひと時だったと感じます。
動物愛護
今回、動物愛護の話題も出てきました。
現代人は「食べたい」という欲のもと、毎日たくさんの「殺生」をしています。この事実に目を背けてはいけないと私は思っています。実際、どのように動物たちが育てられ、扱われ、トサツされ、スーパーにならんでいるか?私たちは知る由もありません。
(たくさんのドキュメンタリーがでています。ご興味ある方は一見の価値ありのものばかりです。「フードマターズ」「いのちの食べ方」「未来の食卓」「人間は何を食べていきてきたか」etc…)
では、この事実にどう向かい合うか?これと同時に「もっと美味しいものをたくさんいつでも食べたい」という「欲」のもとたくさんの命を奪っていいか、ということも真剣に考え直す必要があります。でも、ここは私たちの「自由意志」にかかっています。現代社会の教育のありかたと倫理観が大きく左右し、また大きな力を発揮する部分。つまり、私たち大人にかかっているんですね(こんなこと言っている私も微力ですが)
そして、もう一つ、見つめなければならないのは「肉体的暴力」だけでなく「精神的暴力」。肉体的暴力は見えやすいですが、精神的暴力は見えないし、一番困ったのは、自分も気づかず加担していることが多々ある、ということ。立場の弱い子どもや心理的キョリの近い人に「威圧感」「価値の押し付け」「心理的値引き」などはその最たるものです。これが動物愛護問題につながる、ここに根源がある、と私は個人的には思っています。
東洋思想ではこれを「カルマ」とも言います。カルマは連鎖していきます。せめて悪いカルマをいいカルマに変えることはできます。それにはまずは自分が気づかずしていることを意識化していく作業、足元から正していく、社会変革という大きな仕事はできなくても、足元から広がりがでてくると、ここが今の私たちにできることではないでしょうか。今日の集まりで、改めて思いました。
今回、みなさんが自由に、正直に、惜しみなく
ご自身の言葉で語ってくださったことに
改めて心から感謝します
なんという豊かで、温かい時間だったでしょう
このご縁に、心からのありがとうを!
次回は……立秋前後でしょうか?
またご案内いたします
それまで、どうぞご自愛ください
体を調える梅雨のおやつ
今回は、梅雨、初夏、猛暑に体を調えながら楽しめるおやつをおだししました。
異例の寒い日だったので、一つ体を温めるおやつを作りましたが
どれも体に熱をこもらせない、でも冷やさないおやつです
すべてオーガニックのものを使用しました
春夏はのおやつは、オーブンは少なめに
寒天や葛、梅酢などを使って体が重くならないよう仕上げます
そうることで、暑い夏も過ごしやすく、
結果秋に免疫力が下がらず冬に風邪をひくことが減り、
ひいても治りが早い体をつくることができます。
分量は、普段、目分量で作っているため、書き出せませんでした、ごめんなさい。。。
● おからガトーショコラ
<材料>
・生おから
・キャロブパウダー
・米粉(少々)
・メープルシロップ
・無調整豆乳
(ビタミンB12を気にされる方は輸入品のライスドリンクでも代替可能)
・自然塩ひとつまみ
・BP(アルミニウムフリー)
・お好みで、ナッツ類
<作り方>
すべての材料をむらなく混ぜ合わせ、オーブン180℃25-30分
● 黒ゴマチッキ Cikki
<材料>
・炒り黒ゴマ
・黒糖
・水少々
<作り方>
・フライパンにクッキングシートをしき、黒糖と水少々をいれ、弱火で溶かす
・黒糖が解けたら入り黒ゴマをいれ、黒糖とからませる
・しっかり絡まったら、火を止め形を整える
(黒糖は火を止めると固まるのが早いのでここは素早く)
・温かいうちに包丁などで格子型に割れ目をいれておく
・冷えたら割れ目に沿って小さく砕く
● リンゴジュースと季節の果物ゼリー
<材料>
・リンゴジュース
・寒天
・吉野葛
・塩少々(梅酢でもOK)
・季節の果物(キウイ、甘夏など)(ブルーベリーもおいしい)
<作り方>
・果物を切り分け、平たいタッパにいれておく
(耐熱性のもの、または琺瑯が便利)
・鍋に果物以外の材料をいれ、よくかき混ぜる。
・中火にかけ、透明になるまでしっかりかき混ぜる
・透明になってからさらに5-7分、しっかり火をとおし
・果物のはいったタッパに流し込み、固まるまで常温に置いておく
● 水羊羹
<材料>
・小豆(前の晩よりつけておく)
・昆布
・水(小豆用)
・寒天
・吉野葛
・塩(または梅酢)
・メープルシロップ、米飴、甘酒など(レーズンを使うこともある)
<作り方>
・小豆を炊く(前の晩につけた水はすてて新しい水と昆布を入れて炊く)
・小豆が出来上がったら、寒天と吉野葛を水でとき、
・甘味料と塩を加え味を調えながら、練っていく(5-7分)
・タッパにいれて冷ます
(水分量を調節し、水ようかんにしたり、羊羹にしたり、季節によって変えてください)
● 車麩のカツ
<材料>
・車麩
・醤油
・味噌
・梅酢
・米飴
・カツの衣(米粉、ライムギフレークなど)
<作り方>
・車麩をお湯でもどし、水をしっかり切り、四等分する
・醤油、味噌、梅酢、米飴、水をいれ、車麩をいれて15-20分炊いたあと、水分がなくなるまでに切る
・衣をつけてからりと揚げる