「日ごろどんな運動をすればいいですか?」
ヨガクラスでよく聞かれる質問の一つです。
私はすかさず「もちろんウォーキングですよ!」。
といういうと、たいていの方は「なんだ」
と少し残念そうな反応をされます。
もっと、スペシャルでユニークな
「ほほーそれはやってみたい」と感じるような
ミラクルな答えを求められているのは分かっているのですが、
自信をもって「ウォーキング」と答え続けています。
<なぜウォーキング?>
ほとんどの病の源でもある
「冷え」を改善するためにも
毎日の運動は欠かせません。
冷えの原因は血行不良。
そして体温を上げるために効率的なのは
運動で筋肉量を増やすことです。
よい筋肉はカラダの熱を作り出し
血液を前進へと運んでくれ
体温を上げ、基礎代謝量も上げてくれるので
免疫力も上がり、太りにくくもなります。
人間の筋肉の7割は下半身にあると言われています。
ランニングも効果てきですが、
もし健康維持をめざすなら
ウォーキングがおすすめです。
ランニングは運動量が大きいため、
どうしても呼吸が速く、浅くなり、
交感神経のレベルがあがあり
心臓への負担が大きくなります。
特に、もともと副交感神経のレベルが低下している中高年は、
かえって体を老化へ追いやる可能性があります。
ウォーキングは肩甲骨や骨盤を使った理想的な全身運動で、
しかも心拍数をあげずに、下半身を強くすることができます。
ゆったりとした深い呼吸は副交感神経を刺激し、
血流がよくなり、末梢血管まで血液がいきわたります。
血流がよくなると
肩こり、首の痛み、腰痛なども軽減され
質の良い睡眠もとることができます。
心臓に負担をかけずに、いい筋肉をつけ
血流をよくし、体温をゆるやかに上げてくれる
ウォーキング。
その方法もいろいろありますが、
ヨガ的なウォーキングをご紹介します。
<ウォーキングプラナヤーマー2:2の呼吸>
私たちは内臓を意志で動かしたり止めたりすることはできませんが、
唯一内臓や脳、心をコントロールできるものがあります。
それは呼吸です。
呼吸により私たちの生理機能の働きも変化します。
心拍、血圧、代謝、呼吸に変化が起こり、
呼吸の変化は感情にも影響します。
呼吸を意識的に早くすると
心拍数が上がり、体温が下がり、
やる気がでたり、活動的になります。
一方、深くゆったりした呼吸は副交感神経を優位にし、
心拍数はゆっくりとなり、体温が上がり、
リラックスし、消化力もあがります。
歩きながら呼吸をコントロールすることで
同じ30分のウォーキングでも
とても効果的に運動をすることができます。
「プラーナーヤーマ/pranayama」は、
呼吸を一定時間、規則的にコントロールするヨーガの技法です。
それをウォーキングに取り入れることで
内臓器官、自律神経を効果的にコントロールするテクニックです。
<どうやるの?ウオーキング・プラナヤーマ>
こんな風に
文字で書くとなんだか難しそうですが、
実はとても簡単なウォーキング法です。
2歩進んで1吸う
2歩進んで1吐く
もっとリラックスして緩めたい方は
吐く息を2倍に伸ばしてください。
2歩進んで1吸う
2歩進んで2吐く
これを繰り返します。
息に集中して、リズムカルに、
背を伸ばして恥骨を前に出して
肩首をリラックスして
スピードを上げると体力と気分が向上、ダイエットにもいい
自分にとって一番いいスピードでは自律神経が整い
スピードを緩めると疲れをいやしリラックス効果が高くなります。
呼吸を意識して
一日最低30分は歩いてみましょう。
よい筋肉を維持することで
よい姿勢を保ち
基礎代謝をあげ
体温を上げ
結果、免疫力をあげて
未病や病気から遠ざかり
老化も遅らせて
若々しさを保つことができます。
ヨガ的ウォーキング、
特別な道具も場所もお金も一切かからない健康法
してみたくなりましたか?
早速、今からとりあえず1週間やってみましょう!
上半身の軽やかさと下半身の安定感を感じるはずです!
みなさんの健康を心から祈って。