生命力を高める食べ方 – 血液の質を良くするために食べたい食べ物、解毒する食べ物

食べ物が私たちの体を作っています。
なので食べ物を見直すことは
血の質と量を良くするのに大切です。

季節も関係なく食品が溢れる現代日本で
何をどう食べたらいいのか?
日常生活で迷うこと多々ありますね。

今日は昔の知恵と研究を検証しながら
血液を濁らせない食べ方についてのお話を勧めます。

<血液を汚さない食べ方>

血液は、常に弱アルカリ性
(ph7.35~7.45)に保たれています。

ありがたいことに
血液が少しぐらい酸性に傾きかけても
すぐに弱アルカリ性になるよう
体はいつも調整してくれています。

ジャンクフードを少々食べ過ぎても
血液の質はちゃんと保たれている。

これを、
恒常性維持機能(ホメオスタシス)
といいます。

けれども、血液の酸化が続くと
解毒しようとがんばる体に負担をかけます。

血液を酸化させる原因には

紫外線や薬剤、たばこや大気汚染、過度な運動、
食事やストレスなどが有名です。

これらを減らすか避けるだけでも
体の負担がずいぶん減り、

傷ついた細胞の修復と再生に力が注げるため
老化や病気から体を守ることができます。

血液が酸化するとどうなるかというと、
細胞の修復がうまくできなくなり、
免疫力が落ち、

ウィルスや病原菌の攻撃から身を守ることが
できなくなる。

なので、血液が酸化に傾かないよう
日ごろから心がけることは

細胞の老化や病気から
身を守ることにつながります。

<体を錆びさせない方法>

血液が酸化するとどうなるのでしょう?

ちょうど釘を外に置いていくと
雨風に吹かれて酸化しサビるように
血管がサビてボロボロになる、ということです。

体を酸化させない方法の一つは

少食です。

食べ物は体に入った時点で「活性酸素」という
体を「サビ」させ細胞を傷つけ、
老化や様々な病気の原因になる
「毒」を生みます。

呼吸しているだけでも
取り入れた酸素のうち約2%が
活性酸素になるといわれています。

朝は排出力の高まる時間です。
少食にすることで
消化のエネルギーを
細胞修復と老廃物の排出にまわすことができます。

食物繊維たっぷりの野菜を少量取ることで
腸内を洗浄し、腸内細菌の量と質を改善するチャンスです。

時々の断食、プチ断食は
体の薬になります。

もう一つ他の方法としては、

食べ物の毒消し法を知っておくこと。

一昔前は「アルカリ食品がいい」
と言われていた時代がありましたが、

酸性かアルカリ性食品かで
健康に与える害を考えるより
酸性食品をどう中和してとるか、
ということが大切です。

というのは、
実際、体はいつも血液を弱アルカリ性にたもとうとするため
血液が酸性になることはほぼないけれど(傾くことはある)

酸性に傾いた血液を調整するために
体が使う労力は大きいから。

<酸性食品にはどんなものがある?>

では、体に負担をかける食べ物にはどんなものがあるのでしょう?

酸性食品には肉類・魚介類・卵・穀類・砂糖などが有名です。
(砂糖は厳密にはちがうようですが。この話はまたいつか)

油ものも時間がたつと酸化しやすいため酸性です。

特に、4つ足の動物性たんぱくの消化には
エネルギーが必要です。

必要以上にとると体のエネルギーが
消化という作業だけに浪費されてしまいます。

「病気にならない生き方」(2005年初版)の著者、
米アルバートアインシュタイン医科大学で
当時、外科教授だった新谷弘美さんは
この本の中で動物性たんぱくの危険性を指摘しています。

「動物性をたくさん食べると成長が早くなります。
しかしここに危険な落とし穴があります。
それは「成長」はある年齢を超えると「老化」と呼ばれる現象に変わるということです。
動物食は「老化を早める食事と言い換えることが出来ます。」

病気にならない生き方より引用

また、
がん患者の食歴を調べると、
動物食の摂取を因果関係があることも指摘。

大切なのはやはり
どうやって解毒して食べるか、
ですね。

その他、
牛乳や動物性タンパクの害について、
警鐘を鳴らした最も本格的な研究書に
「チャイナ・スタディー『葬られた第二のマクガンバン報告』(コリン・キャンベル著)」
というのがあります。

3巻にまたがる分厚い本なので、
本腰入れて読む必要がありますが、
考えさせられる研究です。

『葬られた第二のマクガンバン報告』(コリン・キャンベル著)

繰り返しになりますが、大切なのはこれらの食品は
中和して食べる必要があるということ。

とくに4つ足の動物性たんぱくは
食べ合わせを特に注意してください。

このことを科学的に証明した
実証的研究がいくつも発表されています。

酸性食品の中和法の仕方はこちらを参照 
  ↓
解毒しながら食べる - 東洋医学的な観点から

さて、肉類ではないのですが、
実は日本人の大切な主食の米は酸性食品です。

昔から、ご飯には梅干しやおつけもの、お味噌汁と一緒に食べるのは
血液を酸性化させないための昔からの知恵だったようです。

上手に解毒しながら食べて下さい。

<アルカリ食品にはどんなものがある?>

アルカリ性食品には
大豆製品・野菜・果物・海藻・きのこ・発酵食品
そして梅干があります。

例えば酸性の強い牛肉を100グラム食べた場合、
梅干ならたった5gで弱アルカリに還元でいると言われています。

ちなみに、キュウリは900g必要だとか

酸っぱいものが酸性食品とは限りません。
レモンもアルカリ食品。

これらアルカリ性食品が体にいいのは
豊富なミネラル、ビタミン、食物繊維、
抗酸化のポリフェノールを多く含み、

体の掃除し、細胞の再生と育成を手伝う
微細な栄養素の宝庫だからです。

日常からつとめてとりたい食品です。

<酸性食品とアルカリ性食品の分類>

では、どうやって酸性かアルカリかを見るのでしょう?

知識のなかった私は
実験用のリトマス紙で試してみましたが、
野菜や果物が酸性になったり、
ちぐはぐな結果しかでなかった記憶があります(^_^;)

それもそのはず、
酸性・アルカリ性の判断は、その食品そのものではなく
食品に含まれるミネラル類が酸性かアルカリ性かで判断されるとのこと。

まず食品を燃やして残った灰汁を水に入れて
水溶液のphを測定して判断するようです。

ミネラルには、
体内に入るとアルカリ性になる
カルシウム、鉄、マグネシウム、ナトリウムと、

体内に入ると酸性をしめす
リン、イオウ、塩素があり、

このうち
カルシウムとリンの比率で
酸性食品かアルカリ性食品化を決めます。

リンが多いのが動物性たんぱく質。
肉に含まれるリン酸が肉を燃やし切って
灰なったとき酸性に傾きます。

カルシウムとリンの比率がちょうどよいものが
野菜などのアルカリ食品です。
1:4より大きくなると酸性食品となります。

<なぜ、アルカリ性食品は体にいいと言われてたの?何をどう食べる?>

人間の体は、体液を常にpH7.4になるよう調整しようとします。

健康な状態では、
体内の酸性物質は腎臓や肺の働きによって
排尿や呼吸という形で体の外に出して
血液を弱アルカリ性に中和し戻しています。

なので、食品そのものが
私たちの血液や体液を酸性やアルカリ性にする
という考え方は誤りのようです。

変わるのは尿のpHだとか。

酢をいくら飲んでも血液が酸っぱくなることはなく
酸っぱくなるのは尿のようです。

なので、酸性食品を食べたから病気になりやすい
というわけではありませんが、

酸性食品は消化の時点で体への負担を大きくします。

毒消し・中和しながら食べることで
私たちの血液を弱アルカリ性に保つ助けになります。

特に緑黄色野菜海藻は血液を健康を保つために、
積極的に取りたいものです。

ごはん(酸性食品)+海藻たっぷりの野菜の味噌汁(アルカリ食品)は
ミネラルと食物繊維もたくさん含まれバランスのとれた定番食ですね。

体を強くする食べ方、
まずは解毒。

みなさんの健康を心から祈って。

 

<参考資料>

病気にならない生き方(2011)新谷弘実 著 サンマーク文庫

葬られた「第二のマクガバン報告」(2009)T・コリン・キャンベル、トーマス・M・キャンベル 著 グスコー出版

https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/ohashi/eiyobu/blog/tjoimi000000225i.html

酸性に傾いたからだを中和する梅干し
http://www.mikakuan.com/20050713175204.htm

薬食事同源

第57話 アルカリ性食品の正しい知識

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