梅雨の湿気が苦手な人の克服法

10~20代はじめは
梅雨と夏が一番苦手な季節でした。

考えるだけで憂鬱でした。

カラダはだるく、むくみやすく
疲れやすく、そのうちやる気もでなく、
この時期はなんとなく調子が悪い。

特に汗がいっぱい出る夏の運動は
地獄のように感じていました。

今日はどうやったら
梅雨を快適にすごせるか、
東洋医学的な視点でみていきます。

<湿気が苦手な理由>

東洋医学の基本になっている
陰陽五行論(※1)の立場から見てみると、

湿気が苦手なタイプは
五行(木・火・土・金・水)の中の

・土=胃、すい臓、脾臓
・水=腎臓、膀胱

が弱っているサインと考えます。

この原因として考えられるのは

・運動不足と
・カラダが陰性に傾いている

が大きな原因の一つと考えられています。

運動不足や
極陰性(カラダを緩めて冷やす)食品が多かったため

カラダの血液循環が悪くなり、内臓が冷え、
代謝が落ち、老廃物が排出できずにたまった状態です。

<食べ物を見直す>

梅雨の湿気が苦手な理由の一つは
食べ物の食べ方にあります。

カラダの循環を悪くする食べ物が
多すぎた可能性があります。
見直してみましょう。

精製穀物で作られたお菓子、
アイスクリームなどの乳脂肪の多いもの、
チョコレート、カフェインなど。
冷えた果物、水分も注意が必要です。

多くないでしょうか?

これら極陰性のカラダを冷やす食べ物は
カラダの血液循環を滞らせ、
排毒できずにためこみ、

運動しなければさらに
老廃物が排出できないため
毒をため込んだ状態になります。

確かにあの頃の私は
陰性過多でした。

のどが渇いてなくても水分をたくさん飲むよう心掛け
(水分はたくさん、というのが家の方針でした。)

梅雨になると
うどんやそうめんなどの精白穀物が多く

カラダに対して量が多かったように思います。

※1.陰陽五行説とは、インドが起源のアーユルヴェーダの考えからから発展したとも言われ、伝統的な東洋医学の中心となる考え方です。

陰陽説とは、「宇宙の万物は全て陰と陽の二つのエネルギーで構成されている」という東洋医学や多くの食事療法や伝統医学の基礎となっている思想です。

五行説は五つの元素を軸に考えます。万物は[木火土金水]の5つの元素に分けられ、それらがお互いに影響し合って宇宙が成り立っていると考えます。この5つは、アーユルヴェーダの五大元素(空、風、火、水、地)と似ていますが、少し違う考え方。アーユルヴェーダの五大元素は、万物の性質を表すのに対し、五行説の5つは、自然のエネルギーや動的な力を表す概念です。

<湿気に強くなる>

では、
湿気に強くなるにはどうしたらいいのでしょう?

簡単でした。

1、運動量を増やす

2、ミネラル、ビタミンを多くとってカラダの水はけをよくしておく

運動は、心拍数を上げないものがおすすめです。

ヨガ、合気道、ウオーキングなど
最低でも1日30分から1時間の集中した運動の時間が必要です。

あとは、エレベーターには乗らず階段を使う
家事をストレッチに使う(床拭き、お風呂掃除、草むしり、、)
などこまめに体を動かすよう心がけます。

食事面では
水分と塩分のバランスを気を付けました。

精白されたものを減らし
梅干しを使った料理を心掛け
(梅干しは体内の水分調節をし、糖分分解を助ける)

カラダの水はけをよくする食べ物
(小豆、海藻、そば、梅干し、ごぼう、本葛など)
を選ぶようにし

そして甘いものをストップ!
(白砂糖や精白穀物をやめて自然の甘みの「多糖」に変える)

甘いものはやめた当初は
禁断症状(ほしい~!というカラダからの欲求)が
ココロを責め立てますが、

早くて数日~1週間、
長くて1、2か月もすれば
ほしくなくなってきます。

こうなればしめしめ。
あとは数か月これを続けてみる意志力と忍耐力、
カラダの変化を見る鋭い観察力があれば大丈夫。

<思い立ったらいつでも変われるカラダ>

内臓が冷え血のめぐりが悪く
カラダが陰性状態だった10代20代。

精白穀物をやめ、多糖に切り替え、
ミネラル、ビタミンを多くとり、

さらに、カラダを温める食材(肉類、卵類)をやめ、
運動を毎日の日課にすることで
これはすっかり解消されました。

(持病があったため
完全に変わるには時間がかかりましたが)

どんなカラダも毎日変化しています。
細胞は毎日死に生まれている。

私の恩師によれば、死ぬ3日前まで変われるとか
(→生物学的な理由で)

赤血球の命は約120日と言われています。
ということは3,4か月で私たちのカラダは変わることができる。

ということは、あとは
「するか、しないか」
という決心、意志力ですね。

これが決まれば
次に必要なのは「何をどうするか?」という知恵。
ここは、このHPの記事たちがお役に立てるかもしれません。

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