アーユルヴェーダのマッサージ:あなたの体質にあったオイルを選ぼう

<アーユルヴェーダのマッサージ>

アーユルヴェーダのマッサージは
マルマポイントという、
中医学のつぼ(経穴)にあたる体のポイントを
オイルを使って働きかけることで
体の様々な部位を活性・鎮静し、
バランスを整えていく方法をとります。

もともとマルマは人を傷つけるために
発見された「急所」でした。
特に体の真ん中にあるマルマは致死的な場所。

このような急所であるマルマに
オイルマッサージやヨガのポーズをし

適度に刺激しながら、人を傷つけるのではなく、
むしろ病気や不調を癒し、
その人の美しさを内側から引き出していくのが
マルマ療法です。

オイルでマルママッサージをするときは、
体質や体調に応じたキャリアオイルと、
そこに精油を溶かし込んだオイルを使うのが
アーユルヴェーダ的方法です。

※アーユルヴェーダ:
アーユルヴェーダとは、5,000年以上前にインドで生まれた世界最古の「予防医学」のひとつ。サンスクリット語のアーユス(生命)とヴェーダ(科学)という言葉が組み合わされてできました。個々の体質に合わせた食事、運動をして生命力を最大限に引き出していくのがアーユルヴェーダの方法。身体に良いと言われる食事法や健康法も、その人の体質によってはよいとは限りません。

<自分のボディータープはどれ?3つのドーシャ>

では、まずは自分のボディータープをざっくりとさぐってみましょう。

ボディータイプには、
ヴァータ=風、ピッタ=火、カファ=水
の3タイプがあります。

小学校低学年くらいまでの自分を思い出しながら
又は、今現在の体調と照らし合わせながら
一番しっくりあうタイプはどれかみてみましょう。

【ヴァータ体質の特徴】
性格:機敏で快活。順応性があり理解が速いが忘れっぽい。
想像力豊か。気分が変わりやすい。
ストレスを受けやすく緊張しやすい。
心配性。

体:便秘がち。寒がりで冷え性。腹部膨満。不眠。乾燥肌。
頭痛、自律神経失調症、脳卒中、高血圧になりやすい。

【ピッタ体質の特徴】
性格:知的で情熱的。集中力、理解力、勇気がある。
リーダーに適する。白黒をつける。怒りっぽい。完璧主義。

体:関節が柔らかい。皮膚にハリと輝きがある。
寒さに強く暑さに弱い。快食、快便。
目のトラブル、消化器系疾患、皮膚病、ストレス病
(ガンなど)にかかりやすい。

【カファ体質の特徴】
性格:安定していて寛大。辛抱強く着実、献身的。
情にもろい。おおざっぱで頑固。保守的。

体:体力、持久力がある。体格が良い。肥満になりやすい。
ぜんそくなどの、気管支炎、アレルギー性鼻炎などの
鼻のトラブル、糖尿病になりやすい。

さらに細かい診断法はヨガレッスンの時に。

<自分に合ったオイルの種類>

では、自分のボディータイプにあったオイルを見ていきましょう。

ヴァータタイプのオイル

乾燥、冷え、軽さ、動きなどの性質をもつヴァータには、
潤いと温かさ、安定が必要です。

鎮静効果の高いゴマ油、ヒマシ油、コメ油などが向いています。

アロマ効果を利用して、これらのオイルにジンジャーやシナモン
といった温かい精油、

またはラベンダーやローズのような
鎮静作用のある精油をプラスして

十分に温めてたっぷりと塗ることで
ヴァータの増幅を緩めることができます。

冷えや乾燥に弱いヴァータ体質には、
血液循環を良くし、
筋肉の凝りやうっ血をほぐし、
神経をリラックスしてくれる
オイルマッサージはこのタイプにはとても向いています。

ヴァータが増幅しやすい環境
体質がヴァータでなくても、ヴァータ過剰になることがあります。

・移動の多い日(旅行や出張)
・○○しすぎた時(しゃべりすぎ、など)
・冷たく乾燥しやすい冬
・緊張が続いた日
・環境の変化(引っ越し、転勤、転職、入学など)

ヴァータが多くなった時の体調

・肩こり
・便秘
・生理不順
・不眠

ピッタタイプのオイル

ピッタは熱性の性質を持つため冷静で
穏やかな作用を持つオイルが向いています。
ココナッツ油、オリーブ油、グレープシード、ヒマワリ油、ギ―など

ピッタが増幅しやすい環境

アーユルヴェーダでは、体質だけでなく、
その日の体調や一日の時間、環境、季節にも影響され、
3つのドーシャが増減すると考えます。

・高温多湿な日本の夏(湿気:水、暑さ:火の要素をもつ)
・集中する環境にいたとき(仕事や育児をがんばった日、口論、怒り)

ピッタが増えた時の体調
・眼精疲労
・胃腸の調子(下痢)
・皮膚のトラブル
・顔や体がほてる
・イライラ感、怒り、不平不満が多い

カファタイプのオイル

水分や脂肪をためやすいカファタイプは、
発汗や利尿を促すオイルが向きます。

アーモンド油

カファを鎮静化するローズマリー、
シナモン、オレンジなどの
精油を加えるとよりカファが穏やかに。

カファが増えやすい環境
・一日デスクワーク
・寝すぎ

カファが増えた時の体調
・むくみ
・体や思考が重い
・倦怠感
・鼻トラブル(鼻水、鼻詰まり)
・眠い
・肥満

皮膚は体で一番範囲の広い「臓器」で
肌から吸収されたものは内臓や神経に直接作用します。

体質や体調にあったオイル選びをすることで
たくさんの効能を得ることができる
マルママッサージ。

一緒にはじめてみませんか?

実際のマッサージ法については、
次回のヨガレッスンでお伝えします。

では、皆さんの健康を心から祈って。

<2021春ヨガのスケジュール>

4,5月は体中のデトックスをしていくヨガクラスです。
4月は上半身、5月は下半身。

詳しい内容はこちらから↓

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