薬膳は日々の微調整に大変役立ちます。
ヨガ生活と共に家族で愛用している薬膳。
今日は食べ過ぎによる未消化物の蓄積、
老廃物を溶かしてくれる薬膳
「大根と人参のおろし和え」を紹介します。
過剰な油分や塩分、動物性たんぱく質の
過食による蓄積を排出してくれる薬膳です。
ラーメンや餃子
オイルたっぷりのイタリアン
粉ものや肉魚料理、
外食が続いたとき
春、イライラ怒りっぽくなったとき、
肥満気味になってきたとき
生理痛など産婦人系の症状
歯ぎしり
関節のトラブルや病気
血栓の予防にも効果的です
根菜おろし和え
<材料>
大根おろし:人参おろし=2:1
梅干し・・・ 適量
醤油・・・少量
海苔・・・適量
<作り方>
大根おろし、人参おろしの順に重ね、あぶってちぎった海苔、刻んだ梅干し、醤油を少々かけていただく。
<飲み方のコツ>
〇 一日一杯を5~7日ほど
〇 おろしたてをいただく(大根葉すりおろすことで酵素の力が強くなりますが時間が経つと酵素の効果が落ちる)
〇 子どもにはちょっと強すぎる薬膳
〇 より脂っこいものの解毒をしたいときは、おろしに水少し加え軽く火を通し、そこに梅干し、醤油を加えてとろ火で沸騰させないよう数分。最後に海苔を散らしていただく。沸騰させると酵素が死滅するので注意する。
<皮ごとすりおろすことで酵素が活性化する>
この薬膳で解毒を高めたい時のポイントは
「皮ごとおろしておろしたてをすぐにいただく」
ことです。
すりおろすことで
酵素が活性化します。
例えば大根の辛み成分「イソチオシアネート」は
おろすことで生成されます。
(大根の細胞内にある「グルコシノレート」と「ミロシナーゼ」と呼ばれる酵素が、混ざり合い化学反応を起こして辛み成分イソチオシアネートになります。)
この酵素には抗酸化作用があり、
肝臓の解毒機能と高めたり、
がんを予防し老化の原因である
活性酸素も除去してくれると言われています。
ところが「イソチオシアネート」は揮発性なので、
大根をおろして20分もすると辛味が飛んでしまいます。
おろした後しばらくすると辛くなくなるのはそのためです。
また、皮ごとすりおろすのは
ビタミン・ミネラルなどの大切な栄養分が
皮と実の間にたくさんはいっているため。
ということで
おろしの鉄則は
「皮つきをすりおろし、おろしたてをいただく」
おまけ:皮ごといただくには無農薬が理想ですね。
<自然の理>
東洋医学的にな観点からみると
体がだるい、疲れやすい、風邪ひきやすい
鼻水、くしゃみといったマイナー症状は
「今、体によくないものがたまっているよ」
というお知らせ。
体が排毒しようとしてがんばっている
状態と考えます。
そしてこのまま排毒できずいると蓄積が始まり
「病気」という症状が始まります。
これは大自然のバランスから
それてしまった状態。
逆に大自然と調和している状態を「元気」といい
毎日がエネルギーで満ち満ちて生気にあふれ
日常生活、仕事、勉学、遊びにも
「自ら能動的にかかわろうとする生き方」が
自然にできている状態をさします。
心身疲れていませんか?
凝り、冷え、痛みはありませんか?
こういった小さな体のささやき声を
聞き取れる感受性が必要です。
そして、まずは老廃物を
「出すこと」が大切。
症状や病気自体は自然との調和を
回復させようとする自然な試み。
体からのお知らせです。
薬膳の知恵を使って、上手に排毒し
「食い改め」てみましょう。
そして、たくさん体を使って
さらに排毒の効果を高めていきましょう。
みなさんの健康を心から祈って。
<2021春ヨガのスケジュール>
3,4,5月は
排毒のヨガメニューをオンラインでお届けしています。