小さくてもみんなが集まれば大きな力をだせる。
でもたった週一食だけお肉を食べないだけで
本当に地球は救えるのか?
今日は地球のために、日常でできる簡単なアクション、
ミート・フリー・マンデー、
「週一べジ」のお話です。
<週一べジは地球を救う>
ミート・フリー・マンデーは
元ビートルズのポールマッカートニー氏が
地球環境保護を目的にして提唱してものです。
ミート・フリー・マンデーのサイトです。
環境とベジタリアンについてのさまざまなニュース・情報が満載です。
Meat Free Monday
あるとき、国連からポールに手紙が来たそうです。
その手紙は地球温暖化についてのレポートでした。
その内容は、
温暖化を推し進めている一番の原因が
人間が飼っている家畜(牛、豚、鶏)であることが
科学的なデータから分かった、
というものでした。
この国連のレポート、
ポール氏の個人的な体験、
(詳しくはポールのインタヴューをクリック♪)
そして
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)議長で
またノーベル平和賞受賞者のパチャウリ博士の
「肉の消費量を減らせば、
地球温室効果ガスを効果的に減らせる」
という主張。
ポール氏はこの考えに同調し、
2009年 温室効果ガス削減を目的に、
畜肉の摂食を週 1 回減らす
ミート・フリー・マンデー(MFM)運動を
提唱しました。
<ミート・フリー・マンデーの目的>
ポール氏によると
肉摂取量を減らし環境保護をする週一べジ運動には
3つの目的があるとのこと。
1、動物への愛護
2、健康にいい
3、地球にいい
日本でもNPO法人ベジタリアン協会が2009年に活動に賛同し
バチャウリ博士の推薦を受けて活動を始めています。
(NOP法人日本ベジタリアン協会)
活動も盛んにおこなわれています。
ミート・フリー・マンデー・オールジャパン(MFMAJ)
<なぜベジタリアンが温暖化をくいとめれるの?>
ベジタリアンと温暖化
一見関係なさそうですが、
そこには深い関係があります。
牛や豚、鶏を飼育するためには
人間の食事の4~10倍もの餌が必要です。
たとえば
牛肉1kg生産するのに
餌(小麦と大豆)は牛肉で16kg,
豚肉7kg,鶏肉3kgが必要。
水は1kgの小麦に必要な200倍必要!
肉食一人分が菜食20食分にあたるようです。
(たんぱく質摂取量をベースとして計算:NOP法人ベジタリアン協会)
今現代は、人口の増加、肉食の増加のために
畜産業が盛んになってきました。
このお肉を育てるために
たくさんの木を伐採し森が消えて行っています。
もう少し詳しく見てみましょう。
<地球温暖化と畜産産業>
地球温暖化の大きな要因の一つは
全世界で15億頭にもなる飼育されている牛が
最大の環境破壊の原因であることが
国連食糧農業機関(FAO)の調べで分かりました。
地球温暖化の原因となる温室効果のガスのうち
18%が家畜産業によるもので、
これは車や飛行機などの
輸送機関からの排出量の数値(13%)を上回るようです。
また、1960年以降、家畜産業の影響で
熱帯雨林が40%も消滅。
ますます温暖化に
拍車がかかっているとのこと。
(牛のげっぷからでるメタンガス、
放牧のための森林伐採、飼料・肥料生産や輸送、
こういったものを合わせた数値)
※とくにメタンガスはco2の
20倍もの温暖化効力があるとの報告があります。
(国連食糧農業機関、Livestock’s Long Shadowより)
どうでしょう。
町中の人が週にたった一食だけ肉なしの食事をするだけで
温室効果を減らし、地球を守ることが出来きそうな気がしませんか?
<週一べジは利点がいっぱい>
ミート・フリー・マンデーには
上記の3つ以外にも
たくさんの光を私たちにもたらします。
一つは深刻化する食糧難。
2019年現在、飢餓人口は約10億人と言われています。
9人に1人が飢えている計算です。
栄養不足による低体重児の割合も深刻です。
アジアでは10人に1人が低体重だとか!
(参考:国連WFP)
飢えの世界がある一方で
先進国では、肥満とそれに関連する病気が深刻化しています。
食べ物にあふれる先進国は食べ物の廃棄処分が問題になるほどです。
(日本はコンビニやレストランでの食物廃棄は世界一!)
これを世界に分けれたらいいのに!と思いませんか?
でも、これは実現しにくいまま、
考えだけが浮遊している状態。
週一べジのもう一つの利点は
私たちの健康。
週一べジは肉食中心の食事生活で
たまった老廃物を排出するいい機会になります。
肉の消化にはたくさんのエネルギーが必要です。
毎日全力で働いてくれている内臓を休ませ、体を調える。
大腸がん(日本のガンのなかでは一番多い)、
血管系、心臓系の病気など
肉食過多による病気が増える昨今、
取り入れてみてはいかがでしょうか?
週一べジは体へのプレゼントです。
<毎日の小さな心がけで地球が救える>
最後に、温暖化により桜の開花が
この50年で5日ほど早くなっているようです。
二酸化炭素排出量がこのままのペースで行くと
30年後には九州、60年後には日本全域で
なんと桜の開花がみられなくなるとのこと。
温暖化は魚の小型化など
今までに見られなかった変化を引き起こしているといいます。
(ナショナルジオグラフィック)
島根ではハリセンボンが、北海道ではイワシが大発生。
大規模な地震の連続、津波、台風、
生き物の異常発生、、、、
「私たちの地球はもう限界に達しており、
私たちは今すぐ行動を起こす必要があります。」
これは、2019年3月にナイロビで行われた国連環境総会での
ジョイス・ムスヤUNEP事務局長代行の言葉。
私達にできることは、
実は日常レベルでいっぱいある。
地球にも自分たちにも利益のある
週一べジ、今日からでもできる実現可能なアクションです。
一緒にはじめてみませんか?