不調の時も不調でない時も薬草ハーブが体のバランスを調える[ハーブティーの効能と飲み方、楽しみ方]

ハーブは人間の健康をずっと支えてきた
体と心の不調を治す医者でありカウンセラーのような存在です。

今日は、ハーブティーを日常に取り入れて
風邪や肌のトラブル、アンチエイジングに役立てる方法をお話します。

<癒し手ハーブ>

ハーブの一番の魅力は
副作用がないこと。

※例外は下の<ハーブティを飲むときの注意点を参照>

抗酸化作用があると言われているハーブは
日常的に飲むだけで

風邪をひきにくくなったり、
肌のトラブルが改善されたりするのは
大きな魅力です。

大きく分けて3つの役割があります。

1、身体的な作用 : 自律神経を調える、頭痛、不眠、むくみ、冷え症、便秘、下痢、風邪、女性の疾患、、、、
2、心理的な作用 : リラックス作用、緊張緩和、不安の緩和、、、、
3、美容的な作用 : シミ・そばかす対策、シワ減少、スキンケア-、ヘアケア-、、、、

西洋のハーブも東洋のハーブも
料理から化粧品、外用手当、とあらゆるところで
使うことができる万能薬です。

その使い方を知っていれば
生活は豊かになります。

<育てやすく効果も抜群:レモンバーム>

私の小さな小さな庭には5月になると
ハーブたちがものすごい勢いで競って生えてきます。
(ほとんど手入れしていなくても)

特にレモンバームの育ちがすごい。
この1週間で倍の大きさ!

レモンバームの身体的、心理的、美容的効果は魅力で
私のハーブティー生活にはかかせないハーブの一つです。

「不老長寿のハーブ」として
古代から使われてきました。

それもそのはず、

抗酸化作用の強い成分が含まれていて
風邪の予防や免疫力向上、
消化も促進させてくれます。

※抗酸化物質のポリフェノール(レモンバームにはフラボノイド)には
抗菌作用、抗ウィルス効果、発汗作用、血管を強くする、アンチエイジングなど作用があります。

私の実感としては
高いリラックス効果、
頭脳明晰にしてくれ、
体も心もリラックスの中に覚醒感があり、
夜に飲むと深い眠りを誘います。

呼吸器の不調にも効くと聞いたことがあります。
つわりにもいいと聞きました。
(でも飲みすぎには注意。)

小じわに有効がある?とも聞きました。
そういえば化粧品として良く使われていますよね。

<心も体も極上のリラックス:ジャーマンカモミール>

カモミールもかかせないハーブ。

その名の通り
ドイツで栽培されてきたハーブで
「母の薬草」と呼ばれている
治療ハーブです。

個人的な体験としては
風邪の前に飲むと体が楽になり
疲れたとき疲労回復させてくれます。

日本では「カミツレ」として有名です。
今は手作り化粧品に切り替えましたが
昔はカミツレの化粧落としを長い間使っていました。

ちなみにこれは
私が長年愛用していた
カミツレの化粧品落としです。
さっぱりと気持ちいいし良く落ちました。

カミツレもレモンバームと同じく、
様々な有用性があるハーブです。

特に女性の疾患に強い。
生理不順、生理痛、月経周期、更年期障害の改善など
女性のホルモンを調えてくれ
ストレス緩和、不眠の解消、リラックスなどに
効果が高いハーブです。

※学名のmaticariaは
「女性の子宮」という意味。

※栽培の歴史は長く
ギリシャ時代から
熱病や婦人病の治療薬として使われていました。

女性のトラブルの他には

・心的ストレス
・抗炎症作用(のど、ニキビ、肌荒れの炎症を緩和)
・鎮痛作用(特に消化器系)
・胃腸のトラブル
・アトピーなどのアレルギー症状の改善
・肩こり生理痛の鎮痛、

カモミールは研究分野でもその効果の高さが
たくさん報告されています。

温かいカモミールティーは
抹消皮膚温度を上昇させ、
心拍数を低下させ、副交感神経を優位にし、
良好な睡眠を維持できる、ということです。(※3)

※治療ハーブとして疲れているカモミールは大きく分けて
ジャーマンカモミールとローマンカモミールの2種があります。

<ハーブティーの美味しい作り方>

ハーブティーの作り方には
一般的に次のようなものがあります。
・お湯でいれる:植物に熱湯(100℃手前の温度。80℃は低い)を注ぎ1~5分おく。(柔らかい葉や花)
・水でいれる:水を注いで10時間ほど浸す。(硬い根っこ、木、実)
・煎じていく:水と薬草ハーブをいれて5~7割ほど煎じていく

<ハーブの保存>

フレッシュ
5~7月はフレッシュハーブの最盛期。
是非、無農薬のものが手に入ったらフレッシュで飲んでみて下さい。
本当にみずみずしく美味しい!

ドライ
乾燥ハーブはたくさん市販されていて
保存がきき、扱いやすいですね。
できるだけ形や色もチェックして
無農薬のいい状態のものを選んでください。

<ハーブティーを飲むときの注意点、飲んではいけない時>

ハーブは基本的に安全ですが、
以下の症状を持つ方は飲み方に注意が必要です。

薬を服用中、妊娠中、授乳中、食物アレルギーのある人。

妊娠中、授乳中は
特にタイム、ネトル、ラズベリーリーフは避ける必要があると言われています。(※1)

妊娠中でも飲めるハーブもたくさんあるので
ハーブ専門家に聞いて下さい。

<ハーブを調合してみる>

今回は2種類だけでしたが
お気に入りのハーブを見つけて
体調に合わせて数種類を調合してみると
ちょっとした楽しみが増えます。
(2~6種類が効果が得られやすいと言われています)

カモミール+レモンバーム
両方合わせると、
味も奥行きがで、
効果も絶妙です。

同じ胃腸の調子を整えるのでも
ジャーマンカモミールが体を温めてくれるのに対し
レモンバームはさわやかさ清涼感を残してくれます。

さわやかさの中に暖かさ、
胃腸を調え、消化力アップ。

発汗作用もあるので
体を緩め、疲れを癒し
リラックスできます。

生姜やレモンをしぼったり
ストロングさが欲しい時は
ごぼう茶と煎じることもあります。

余ったら(わざと余らせて)
ハーブティーに精油を数滴+はちみつ少々いれて化粧水に!
冷蔵で数週間持ちます。

薬草を上手に使って
内から外から
そして何より楽しみながら
心身のメンテナンス。

参考文献
※1「ハーブディーブレンドレシピ」(2010)苑田みほ 著 BABジャパン
※2「ハーブティー ブレンドBOOK 心と体の不調に効」 (2014)おおそねみちる 著 講談社
※3 https://rudder-coltd.jp/2017/01/26/chamom

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