梅の成分がギュッと
凝縮された梅肉エキス。
強力な殺菌力、
鎮痛作用、
血液をサラサラにし血行を促すなど、
強力な効力が知られおり
昔から万能薬として珍重されてきました。
今日はその効力を見直して
現代生活に取り入れる方法をご紹介します。
<梅肉エキスは日本独自の民間療法>
梅干は三毒(食べ物の毒、血の毒、水の毒)を断つと言われ、
万病の薬として広く家庭に普及してきました。
そして
この薬効をさらに高めようと
作り出されたのが、
梅肉エキスです。
梅干しの30倍の効力がある?
という話を聞いたことがあります。
使うのは青梅のしぼり汁。
これを数時間煮詰めていきます。
青梅は自分を守るための
強い成分を含んでいるために
そのままでは食べることができません。
なので、梅干しにしたり、
エキスにしたりして
取り入れてきました。
この青梅のしぼり汁1キロを煮つめても、
たった20g余りしか抽出できません。
そのぶん、
梅干し効力がギュッと凝縮さてれいます。
(作り方はこちらを ➝ 梅肉エキスが胃腸を調える)
<梅肉エキスを科学する>
梅肉エキスは血流改善をしてくれることは
経験的に知られていました。
梅に含まれている糖とクエン酸が結合し
「ムメフラール」という成分ができます。
ムメフラールは梅肉エキス独特の成分で
農林水産省食品総合研究所の
菊池祐二博士らのグループにより発見され、
血流改善効果のあることが確認されています。
血液をサラサラにし、
冷え症、肩こり、むくみの解消や
心臓病、脳梗塞、血栓予防、
動脈硬化、高血圧予防に役立つと考えられています。
ムメフラールは生梅や梅干しには
含まれていません。
さらにこの成分は
梅干しに含まれる良質の有機酸
(クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸)
と一緒に働くと
高い相乗効果を発揮します。
血流が良くなるので、
細胞の新陳代謝が活発になり、
血中の老廃物を排出。
細胞の老化を抑え、
疲労回復に大きな力を発揮します。
殺菌力は強力で、
コレラや赤痢、
食中毒を治療し、
腹痛や便秘、下痢といった
胃腸のトラブルを改善してくれます。
ちなみに、
クエン酸含有量は
レモンが5%にたいして
梅肉エキスは53%だとか!
同じクエン酸を含むお酢は
体を冷やすので
冷えがちな人、
寒く乾燥する冬には
梅肉エキスが最適です。
また、
塩分が全く入っていないので
高血圧や腎臓病なと
塩分に注意が必要な場合にも
安心して食べることが出来ます。
<梅肉エキスを日常に取り入れる>
梅肉エキスを1週間3gずつ食べてもらい
血液の通過時間を測ったところ
ほぼ全員の血流改善がみられたという研究がありました。
(2000、「梅肉エキス中のムメフラール関連化合物と血流改善効果」より)
<梅肉エキスのいろいろな食べ方>
では、
梅肉エキス、
どんなふうに食べたらいいのでしょう?
とても酸っぱいのですが、
できる方は
そのまま食べたり、お湯と割ったり。
梅肉エキス+お湯+米あめ、
にすると子供でも飲みやすくなります。
料理に使うと
バラエティーが広がってきます。
お粥に入れたり。
豆乳ヨーグルトと一緒に。
梅肉エキス、オリーブオイル、
塩、梅酢、米あめでドレッシング。
梅肉エキス、醤油、生姜、で野菜炒めに。
ここにごま油や豆味噌を加えると
中華風になります。
アレンジは無限です。
<梅肉エキスを体感してみる>
私の経験では
梅肉エキスを食べてすぐに体が温まった(^_^)
という直接的な実感はありませんが、
ほわっと体の体液が流れ出す感覚は感じます。
他には、
顔色が良くなったり、
肌がつるっと、つややかになったり、
皮膚の変化も感じることができます。
皮膚は内臓の状態を表すので、
着実に内側から改善されている、
ということだと思います。
ちなみに
私の場合には気が向いたときに
1グラム程度(小さじ一杯)ほどとっていいますが、
血流量が改善したという報告では
3グラムを目安に毎日摂取していました。
毎日お風呂で体を洗うことはできますが、
内臓を洗うことはできません。
でも、梅肉エキス、
ごぼう茶(https://vine-art.com/archives/1782)、
こんにゃくや切干大根茶(https://vine-art.com/archives/1627)
といった食養の知恵を使って
内側の掃除を定期的にすることはできますね。
外だけでなく、内側の掃除、
お忘れなく!
そして心の掃除もお忘れなく!
心の掃除については
こちらをご参照ください!
↓
心をととのえる