秋のデトックス食材をフルに活用する [小豆など]

秋も春同様、体のデトックスが進む季節です。
秋は冬に備えて、体の水分量を減らし、
夏にためた余分な老廃物(水毒)を排出していくのがポイントです。

<デトックス方法>

体の排出作用には4つの方法があります。
それは、いつもヨガクラスでお話ししているあの4つ、
大便、小便、汗、呼吸です。

女性はこれに加えて生理による排出があります。
なので、閉経後の便秘、運動不足は
毒を体にためやすい環境をつくるので
気を付けなければいけません。

では、体の解毒を助けるためには
どんなことをしたらいいのでしょうか?
それは、主に次の3つです。

1.運動による発汗
2.食べ物による解毒
3.呼吸法と瞑想で肺と心の解毒

止まっている水が腐りやすいのと同じく、
体の中もいつも循環していることが大切です。
これは自然界の基本的ルール。

今日はこの3つの中でも
「食べ物による解毒方法」を
私見を交えて簡単にお話しします。

<辛いもので発汗>

唐辛子や生姜など辛い食材は
汗によって余分な水分をだし、
同時に体にたまった老廃物も洗い流してくれます。

同じ辛い素材のスパイスも発汗を促しますが
暑い国の植物なので、発汗した後、体が冷えてしまいます。
日本では夏に限定して使うのをおすすめします。
また、皮膚のトラブルのある方は控えましょう。

スパイスの使い方は体質.性別によって
効能が変わってきます。

気になる方は、アーユルヴェーダに詳しい
お近くのヨガの先生にお聞きになると
夏以外でもスパイスを楽しめる情報をもらえるかもしれません。

<自然の甘味のあるもの>

中医学では脾胃(ひい)といって消化器系が
体内の水分代謝を行っていると考えます。

消化器系が弱ってくると
だるくなる、息切れ、お腹にガスがたまる、
顔色不良などがみられ

さらにひどくなると

呼吸器系、そして全身の調子を狂わせ
風邪をひきやすくなり、息切れ、
汗が出やすいなどの症状が起こり始めます。

そうなるまえに、
消化器系を元気づけておくことが必要です。

消化系の働きを助ける食べ物は
噛むとあま~くなる食べ物です。
例えばキャベツ、かぼちゃ、人参、玄米など。

また、料理法も大切です。
秋冬の料理法、煮込み料理は
体を温め、冷えを防ぐことができます。

体温を36.5℃以上に保ち、
常に体の循環をよくしておくことは
大切です。

ちなみに、ウィルスやガン細胞は
温度の低い環境を好みます。

(35度前後の低体温で一番活動的になり増殖しやすい)

こういったものを寄せ付けない体づくり
日ごろからしていきましょう。

<小豆は最高のデトックス素材>

最後に、赤ちゃんから、妊婦、高齢のかたまで、
万人に使える日本のミラクル食材、小豆について。

小豆は漢方薬としても使われるほどの
力のある食材です。

小豆の外皮にあるサポニンがカリウムと反応し、
利尿作用によりむくみを解消し、
体にたまった不要物を排出。
細胞の老化を防ぎます。

中和薬としても使え、
精製糖や乳製品、コーヒーを
取り過ぎた時、体の毒だしとして重宝します。

詳しくは過去の小豆のページをご覧ください

食べ物で体も除湿!

小豆はあんこで食べるのが今では一般的ですが、
白砂糖と一緒に取ってしまうと効力が落ちてしまいます。

なので、ご飯や昆布と一緒に炊いて、
薬膳としていただいてみましょう。

なかでも
小豆ごはんや小豆粥は手っ取り早くできる料理です。

小豆にはビタミンB1,2が豊富なので、
炭水化物や糖質の代謝を助け、結果血液を浄化しくれ、
疲労回復や倦怠感、筋肉痛の改善、
貧血予防、二日酔いにも役立ちます。

さらに小豆玄米ごはんにすると、
繊維やミネラルも加わり、
浄化力と栄養価の両方を高める
効力ある食べ方ができます。

もっと解毒の効力が高い料理法、
血液の掃除、体の浄化、便秘や肩こり、
腰痛を改善したい方は
あずき昆布がお勧めです。

あずき昆布の作り方

小豆の煮汁だけ飲む方法もあります。
一晩水につけた小豆を
4倍の水と昆布で半量になるまで煎じて
上澄みだけを温かいうちに飲みます。
これも同じく血液浄化を助けます。

小豆のうれしいところは
熱でも壊れないプロビタミンCが豊富に含まれているところです。

ビタミンCは、血液、筋肉や内臓、皮膚、爪など
私たちの体の基本を作るたんぱく質の消化吸収を助け、

またその強い抗酸化作用により
細胞の老化防止、美容、免疫力向上、
がんや動脈硬化の予防への効果も期待されている
必要な栄養物質です。

確かに果物にはビタミンCが豊富です。
問題は、熱で壊れてしまうこと、
そして生で食べると体が冷えてしまうことです。

また、果物に含まれる「果糖」が、
直接に血糖値を上げることありませんが、
余った糖がインスリンの働きにより
中性脂肪として蓄えらやすい、
つまり、食べ過ぎると太ってしまう、という
マイナス点があります。
最近の果物はどんどん甘くなっていますよね。

体を冷やさず、過剰な糖類の心配もなく、
ビタミンをとれる小豆は
理想の食材と言えます。

その他体から老廃物を出して
水はけを良くしてくれる食べ物には
乾物、海藻、そば、発酵食品、などがあります。

1か月で一番排出力の強い新月に
食養としてこれらの食材をとると、
その効果も高まります。

そして、やはり大切なのは運動。
少し汗をかくくらいの、心拍数を上げない運動、20分以上がお勧めです。

加齢と共に体には老廃物がたまりやすくなります。
定期的にこういったデトックス食材を意識的にとりいえて
家族の健康も作っていきましょう!

次回のWSの予定です。
◇ Women’s Life @横浜
11月日6(水)10:00~11:30

◇ 秋のヨガ@ 宝塚
  10月19日(土)ヨガレッスン 13:00~14:30
          交流ティータイム 14:30~15:30

◇ アートセラピーワークショップ @ 大阪
  10月20日(日)10:30~12:00

<参考資料>

1.糖尿病ネットワーク  https://dm-net.co.jp/calendar/2018/028745.php

2.「体温を上げると健康になる」(2009)齋藤 真嗣 著

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