ヨモギは古くから外用として、そして
薬膳としても使われてきた薬草です。
切り傷の止血薬として。
また、血の巡りをよくし、
体の排毒を高め、
免疫力をいい状態に維持し
体のバランスを整えてくれるため
冷え、腹痛、胸焼け、
下痢、便秘などにもよいです。
ヨモギの免疫力についてはこちらを参照↓
ヨモギ茶で免疫力が高まるのは何故?
漢方でもヨモギの若葉を乾燥させた
艾葉(がいよう)は、
鎮痛、止血、不正出血、
下痢、冷え性などに使われています。
ヨモギ茶は
そんなヨモギのエキスを
抽出した飲み物。
時々飲むことで
美容だけでなく
免疫力を高めたいときに、
お勧めの手軽な飲み物。
カフェインレスなので、
子どもも安心して飲めるのがうれしい。
<ウィルス対策に、ヨモギのビタミンC!>
2020年3月、中国政府は
「ビタミンCの摂取が
新型コロナウィルスの予防と治療につながる」
と公にアナウンスしました。
実際の治療現場で
ビタミンC摂取により
炎症が抑えられたり、
血液の状態を向上させ
回復を早めているとのこと。
特に天然からのビタミンCは
副作用がないので
新型コロナウィルスの治療法がない2020年現在、
とても有力な情報だと感じます。
Shanghai Government Officially Recommends Vitamin C for COVID-19by Andrew W. Saul
<ヨモギのビタミンCはどのくらい?>
ヨモギはビタミンCが
とても豊富な薬草です。
100g中35mg
含まれています。
あまりピンとこない数字ですが、
他の食品と比べて見ると
レモン果汁 50g(100g中)
生キャベツ 41㎎
生ブロッコリー 120㎎
こうして見て見ると
ヨモギのビタミンCは優秀。
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
<ビタミンCの役割>
女性にはシミやそばかすを防ぐなど
美容で有名なビタミンCですが、
人体に欠かせない大切な役割を担っています。
それは何かというと、
免疫の働きを維持する、
という役割。
免疫システムは
病原菌や異常な細胞を認識し、
それらと闘って私たちの体を病気から守ってくれる
強力な防衛システム。
ウィルスが体内に入っても
免疫システムが守ってくれる。
もう一つ大切な役目は
強い抗酸化力で
活性酸素が体内で細胞を
傷つけてしまうことを防ぐこと。
そのため
ガン予防にも注目されています。
ちなみに、米国で多くの人が
大腸がん予防のために
ビタミンCを1日1000~2000mgほど
摂取してるとか。
最後に知っておきたい
ビタミンCの特徴は
コラーゲンを作る。
コラーゲンは
骨など体の基本的な部分を
構成するタンパク質の一種。
わたしたちの体を構成している
タンパク質の約30%が
コラーゲンと言われています。
もしコラーゲンが十分につくられなかったら、
私たちの体は動かなくなってしまいます。
さて、こんな
ビタミンCが不足すると、
免疫力が弱くなり、
風邪などを引きやすくなり。
肌荒れやシミなどが出来やすくなり
コラーゲンが合成されないために、
血管がもろくなり出血を起こしたり
(貧血、皮下出血、壊血病)
いらいらする、顔色が悪い、
筋肉減少、成長も阻害され、
心臓障害、呼吸困難などがあります。
<ウィルス対策にどのくらいのビタミンCが必要?>
では、普段どれくらいのビタミンCを摂れば
ウィルス対策に使えるのでしょうか?
報告によると
体重1KGに対して
ビタミンCを50~200㎎とると
有効だったとのこと。
ということは
体重50㎏だと
2500㎎~6000㎎!
これは取るのが大変そうです。。。
ただ、よもぎには
ビタミンC意外に
免疫力を高めるクロロフィルや
腸内細菌の餌になり
結果免疫を保つ助けをしてくれる
食物繊維が豊富であることを考えると
ウィルス対策として
期待できる食材だと考えられます。
<ビタミンCは熱に弱いは迷信>
ビタミンCは熱で全部壊れるというのは迷信だ、
という話を知ったのはつい最近でした。
熱で壊れるのは確かですが、
加熱してもある程度残っていたと
研究報告がありました。※4
野菜を食べない民族に
ビタミンC欠乏による
病気がみあたらないのを見て見ても
加熱食品よりちゃんと取れている、
といいます。
例えば調理後のブロッコリーの
ビタミンC含有率は
5分ゆでると54.6% になり
ホウレンソウでは50.5%,
レタスでは 40.4%
キャベツは44%
(生の状態を100%とした場合)
参照:emerald inside
https://www.emerald.com/insight/content/doi/10.1108/NFS-11-2012-0123/full/html?skipTracking=true
これを見て見ると
熱を加えた野菜からも十分とれそうですね。
熱によってビタミンCや他の栄養素が壊れる、
というよりも気にしたいのは水に溶け出してしまうところ。
(ビタミンCが水溶性のため)
植物は細胞壁で守られているため
熱を加えることでこの細胞壁が壊れ
食物の栄養を取ることができます。
つまり、生の野菜からは
栄養が取りにくい、ということなんですね。
馬や牛などの草食動物には
この細胞壁(セルロース)を分解する腸内細菌がいても
人間は退化してしまったため、
加熱、発酵、酸などを使って
細胞壁を壊して栄養をとる必要があるようです。
ということはヨモギ茶は
ヨモギの栄養をたくさんできる方法だ、
と言えます。
ちなみに、ゆでると、
細胞の成分の8割を抽出できる、
ようです。
体を冷やさないように
効果的にビタミンCを摂るには
野菜のエキスをそのままいただく、
というのがベストのようです。
免疫を活性化する
ヨモギのクロロフィルと食物繊維、
そしてビタミンC
時々のヨモギ茶で
体を解毒しながら
ウィルス対策!
心も落ち着き
一石三鳥!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
みなさんの健康を心から祈って。
<参考>
https://www.kansai.ac.jp/pdf/kuhs_kiyo_06/02_rv_toda.pdf
https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/Vitamin/eiyou/c.htm
「ビタミンCは熱に弱い」の迷信
ビタミンCは加熱すると壊れるか