本物の酢は体温を上げ ウィルス対策にも

京都上賀茂にある
夫の実家から歩いて数分にある
「酢の専門店」に足を運びました。

巨大な木桶を使った
昔ながらの「静置発酵法醸造酢」で

昭和十四年創業以来
酢造りをされている蔵元の
京都支店です。

これは
そこで購入した
玄米から作った
「黒酢」

驚いたことに原液を
そのまま飲むことができます。

まろやかで深みがあり
今まで知っていた酢独特の
ツンとした鼻を突くような
そして喉をつくような
ごほっとした感覚もなく

飲んですぐ、食道が
そして体全体がぽかぽか
してくる。

今日はこの作り主との
1時間半ほどのお話を含めて
本物の発酵酢とその抗菌力についての話です。

<今までの常識をくつがえす本物の酢>

私は長い間
酢は体を冷やすため

冷え症、
やる気が出ない人、
運動量が少ない人は
控えめに、と

ヨガレッスンや薬膳教室、
ワークショップなどで
勧めていました。

確かに、
アルコールや添加物だけで作られた
人口酢は体を冷やします。

でも、
発酵した本物の酢は
体を温めることを
今日は体感しました。

それも即効性があり
飲んですぐ体の芯から
温泉に入ったような温かさが
体中に広がります。

何より驚いたのは
酸度4.5度でも
原液で飲めること!

今まで知っていた酢は
水や出汁で薄めても喉を刺激し
ごほっと空気がでて
原液で飲むのは難しい。

これは、
酢だねに入っている
酢酸菌は揮発性なので
ぽこぽこ発酵するのですが、

ツボに入っていると
息ができず死んでいく、
それが「ごほ」っとなる原因だと
お話してくださいました。

そして濃厚な原液で飲んでも
胃壁を傷つけないのも驚き。

私は今まで
ほとんどの酢は直接食べると
酢の酸が胃壁を傷つけるため

塩を混ぜたり、加熱してから
胃にやさしい形で取るように

と伝えていました。

でも、じっくり発酵・熟成させた
醸造酢は内臓を傷つけない。
確かに飲んだ後が気持ちいい。

<幻になりつつある本物の酢>

酢は、味噌、醤油とならぶ
日本の三大調味料の一つ

ところが、
現在製造されている
日本のお酢の99%が
人工合成酢になってしまいました。

発酵はさせず
速醸法(平均6~12時間)
で仕上がります。

ベースは米ではなく
遺伝子組み換えのトウモロコシ。

大量生産でき
早く安価で扱いやすい。

一方、
発酵酢は1~3年かけて
木樽の中で発酵させます。

さらにこの黒酢は
本物のを極めるため

日本でとれた米から
一旦お酒を造って
菌を混ぜてから
酢を作っているとか。

ひと手間もふた手間もかけて
また菌を繋いで
育てていく。

このように菌を繋ぎ
手間暇かけて発酵させて
育てられてた醸造酢と合成酢とでは
効果が天と地ほど違うのも
うなずけます。

現在、本物の酢の作り方を伝承している
酢の醸造家はたった4家しかないそうです。

<本物の酢は病気を遠ざける>

醸造されていない酢は体を冷やすため
避けていた調味料ですが、

本物のは病気を遠ざけるとのこと。

作り手のおじさんの子ども達は
クラス中にインフルエンザが流行っても
今までかかったことがないとか。

人類はウィルスや菌に悩まされてきていますが、
日本人は酢によって体内を消毒し

「天然のマスク」として使っていた
ということです。

体を温めるので
不妊で悩んでいた人に子どもができたり、
高血圧、肝臓病が治ったり、

醗酵醸造酢には
私たちが知らない効果が
まだまだありそうです。

どうなるか、こだわりの逸品で
今日から私の体で実験開始してみようと思いました。

<心身を正しく緩める酢>

酢とは「ス」、
「巣」=「家」という
意味があったそうです。

家に帰って元の元気を養う、
スの自分に戻り
また元気を養い
活動する、

人生はこれの繰り返し

人口酢では
このような効果は得られません。

ヨガでは
リラックスのポーズ、
シャバアサナというのがあります。

シャバアサナを正しくすれば
本当に体が緩み温かくなります。

家でホッとした時、
体も温まるように。

東洋医学的には
体を緩めるものは体を冷やす、
と学びましたが、

正しく緩めると冷やすのではなく
本当は「温める」のではないかという
思いが強くなりました。

私は梅酢以外の酢は
体が受け付けず苦手でしたが、
今日の出会いは私の酢のイメージを覆す出会いでした。

毎日スプーン一杯醸造酢で
血管を強め、ウィルス対策を試してみようと思います。

今日もここまで読んでいただきありがとうございました。
皆さんの健康を祈って。

関連記事

  1. 風邪かなと思ったら、細胞をよみがえらせ免疫力をつける命のスー…

  2. にきびにはやっぱりこれ!「ビワの葉エキス」

  3. 解毒しながら食べる - 東洋医学的な観点から

  4. 選ぶなら緑茶? 水分の取り方が体を変える

  5. 新型コロナウィルスにも塩番茶うがい

  6. ショウガを食す×仕上げにヨガで整える:冷え改善 vol.7

  7. 老化の原因、「冷え」から体を守る呼吸:ウジャイ呼吸

  8. アンチエージングからスローエージング:具体的な方法と実践

  9. 豆は毎日食べても飽きない ![豆の料理法]

  1. 2024.09.17

    実は心も食べ物でできている!?

  2. 2024.09.11

    古典ヨガと現代日本:Vine Artsヨガのクラス

  3. 2024.08.12

    猛暑から体を守る食:「寒天」

  4. 2024.08.07

    イエローストンのオオカミたちとマスタークラスの終わりの言…

  5. 2024.08.05

    心の牢獄から抜け出す(シンキング・シップ・ジョーク)

  1. 2020.05.01

    5月9日はオンラインヨガクラス

  2. 2019.11.26

    心理学・アートセラピーの年末ワークショップ

  3. 2019.10.31

    脳HOW no.6.「睡眠力」

  4. 2019.07.17

    Women’s Life はじまります!

  5. 2019.05.05

    no.5. 脳HOW

  6. 2019.02.04

    第5回 脳HOW 腸=脳=心

  7. 2018.12.22

    「ママのための勉強会 in 東京