梅雨になると体調を壊しやすい方がでてきます。
私もかつてはそうでした。
湿度が高く雨が多い日が続くと
カラダはだるく
ココロも憂鬱。
天候に左右されない体を作るには
どうしたらいいか?
いろいろと試行錯誤してきた体験と
小さな知恵を今日はお話しします。
<体はどうにでもなる>
私たちのカラダの細胞は食べた物でできてます。
内蔵も、血管も、皮膚も、脳も。
ということは食べ物を変えると
カラダは確実に変わります。
さらに、臓器によりますが
3,4か月たてばカラダに変化がみられます。
(最近では骨でさえ数年で入れ替わる、といいます。意外に早い?)
赤血球の寿命は
平均120日と言われていて、
体中に酸素と栄養を運んでいる赤血球が変わると
細胞も変わり始めるからです。
私たちのカラダは食べ物に大きく左右されています。
食べ物を変えると確実に体は変わり、
不快な梅雨もエアコンにたよらず
快適に過ごすことが可能です。
でも、それって3,4か月前には準備が必要ということ?
そう思われた方、確かにそれはそうなのですが、
今からでも間に合います。
3日前の食べ物は必ず体に作用しています。
そして何より今の手当ては、秋の手当てにもなります。
では、梅雨のカラダを助ける食べ物にはどんなものがあるのでしょうか?
今日はこの時期に必要な食について
東洋医学の観点から述べます。
<梅雨のカラダを助ける食べ物>
梅雨の間は外の湿気が多く(外湿)
それがカラダの体液の循環を
滞らせてしまうことが多々あります(内邪)
水は冷やす作用があるため
カラダの余分な水がたまると
カラダが冷えてしまう。
さらに、エアコンの効いた場所に
長時間いて、運動も不足していると
カラダに毒がたまりはじめます(水毒)
なので、この時期は
カラダも除湿することが大切。
カラダにたまった余分な水分の排出を
助けてくれる私が勧める食べ物は
小豆
小豆は腎臓の漢方薬として
昔から使われてきてきました。
利尿作用があり、
体内の不必要な水分を排出し
むくみをとってくれます。
即効性もあり
むくみ始めたら
一晩水につけた小豆を
4倍の水で半分になるまでに煎じて飲むと
むくみが和らいできます。
小豆はビタミンCも豊富に含まれているので、
こまめにとることで老化や美容にも役立ちます。
ビタミンBも豊富で
炭水化物や脂肪分解の手伝いをし
体にたまったものを
出しやすくしてくれ便秘を和らげます。
過去の記事も参照していただけるとうれしいです。
↓
良質なたんぱく質も豊富なので
よいカラダ作りには欠かせない食品。
植物性たんぱく質についてはこちらを参照してください
↓
良質の植物性たんぱく質
蕎麦
蕎麦にはカリウムが多く含まれていて
汗や尿として余分なナトリウム(塩)を
排出してくれる役目があるといわれて
塩分は水分をたくさん含もうとするので
余計な塩分を出してくれる蕎麦は
カラダの水はけをよくするのに役立ちます。
以外にも良質なタンパク質が多く、
ティーンネージがいる私の家には必須の食べ物です。
また、カリウムは水に溶けやすいので
蕎麦の後は蕎麦湯も忘れず。
(ある話では3割ほどが蕎麦湯に溶けてしまっているとか)
乾物
梅雨の湿度が高まる前に、乾物を食べる、
という知恵が昔からあります。
乾物はカラダの余分な水分を排出し
この時期に必要なビタミン・ミネラルを
補給してくれる大切な食品です。
物が腐りやすい梅雨時期でも長期保存ができ
冷めてもおいしい台所のお助け食品です。
乾物についてもう少し詳しい記事はこちらを
↓
梅雨を快適に過ごすために乾物を使う
海藻
海藻にも蕎麦と同様、
カリウムが多く含まれていて
汗や尿として排出してくれます。
体の中では常にナトリウムとカリウムがバランスを取り合って、
細胞の浸透圧を維持したり水分保守などを調整したりしています。
ナトリウム(塩分)が多くなれば、
水分などをため込んで濃度を一定にしようとします。
つまり、むくんでしまう。
つまり、カリウムをとることで
増えすぎたナトリウム(塩分)を
汗や尿で排出することができ
冷えやむくみを緩和することができます。
ごぼう
血液をきれいにし、血液のめぐりをよくする力があり
梅雨、夏には欠かせない食品の一つです。
豊富な植物繊維が腸内細菌を育て、
老廃物を出し、細胞を若く保ちます。
とくにこの時期によく作るのは
梅ごぼうです。
血液をきれいにしカラダのバランスを整え
体力を保持するのにいい昔の知恵です。
梅ごぼうの作り方はこちらを参照
↓
梅ごぼう
梅干し
そして梅雨と言えば梅干し。
体内の塩分、血中phをいいバランスに調節してくれ、
体内にたまった余分なものを排出する力があります。
肝臓の働きを助けてくれ、
消化力も上がり、のどの渇きを潤し、
体の最高のバランスを保つ
まさに「いい塩梅」という言葉の由来どおりの食品です。
また、梅干や梅酢には熱中症予防や
暑さ対策には欠かせない食材。
葛・寒天
また、葛や寒天は
カラダを温めすぎず、冷やしすぎず
上手に体の熱を逃がしてくれる食べ物。
カラダの掃除をしてくれるため
プチ断食にも活躍します。
発酵食品
一日いっぱいの味噌汁は大切です。
わかめと豆腐の味噌汁といった
いいミネラルとタンパク質の入った味噌汁、
納豆、漬物、甘酒などの
発酵食品を使って
腸内を整えておくと
免疫力もつき、
今度は秋冬が過ごしやすくなる。
<熱をこもらせる食べ物>
カラダから水を抜いたり、体温調節してくれる食もあれば
カラダの熱をこもらせる食もあります。
それらは
肉類、焼しめたもの(パン、ケーキ、クッキー)
ローストしたもの(ナッツ、コーヒーなど)
これらは寒い冬には役立ちますが、
暑い夏にとりすぎると、
冷やしたくなるため、
冷たいジュースやビール、
アイスクリームに手がでてしまうので要注意。
また乳製品も注意が必要です。
(高温多湿の日本ではとりすぎると体がむくむ)
白砂糖やチョコも注意。
冷えた果物は細胞の弾力を失わせ、疲れやすくなります。
夏野菜もまだ少なめに。体を冷やすので。
意外と冷える梅雨の時期は
「冷やしすぎず
温めすぎず
いい塩梅に」
がポイントです。
皆さんの健康を祈って。