「医食同源」「薬食同源」
という言葉があるように
食べ物は薬と同じように
体に働きかけます。
今日は不眠、過眠を治す
食養生についてのお話です。
厚生労働省の調査によると、
日本人のおよそ5人に1人が
睡眠に問題があり、
10人に1人が1カ月以上の不眠に
悩まされているそうです。
不眠の3つの原因
西洋医学的には
不眠の原因は
自律神経のアンバランスに
あると考えます。
具体的に言うと、
大きく分けて
3つの要因が考えられます。
①ストレス過多
②生活の乱れ
③血管系の疾患(高血圧、動脈硬化など)
東洋医学に基づく2つの不眠
自分の陰陽をチェックしてみる
東洋医学の基礎にある陰陽五行的に
自分の体をみてみましょう。
細かいことが気になって、
考えや思いが頭を巡って眠れない状態は
陰性の不眠です。
疲れすぎて頭がさえさえで
眠れないでいる状態は陽性の不眠。
陰陽の症状に合わせた食事法
<陰性の不眠>
体と心の中心軸を立て直す必要があります。
塩気とカルシウムは体の陰陽中和を助けます。
1.黒ゴマ、ゴマ塩:
ごまに豊富に含まれている抗酸化物質が血液をサラサラに血管の掃除をして老化を防いでくれます。黒ゴマを使ったゴマ塩は細胞を引き締め心臓を強くし、血液濃度を濃くするので出血を止め、痛みを緩和。気持ちも落ち着かせる効果があります。
2.ゴマ塩番茶:ゴマ塩(小1)+アツアツの番茶(150ml)。
ゴマのカルシウムとナトリウムが細胞を生き生きさせ、番茶は血液を浄化。血の巡りが良くなり気持ちを落ち着かせます。
<陽性の不眠>
頭をクールダウンする必要があります。
1.少食、断食
2.しいたけスープ:
特に頭部の熱をクールダウンする効果があります。
干ししいたけは脂肪を分解してくれ、コレステロールや血圧を下げてくれます。頭痛や筋肉痛も緩和解消。カルシウムを体に取り入れるカルシウムDが豊富にあるため、高まった気持ちを落ち着かせてくれます。
3.ネギ、玉ねぎ:
ネギを刻んで枕の近くにおいておくと、神経を鎮め、高まった気持ちを緩和してくれます。ネギのつーんとする匂いは「硫化アリル」というもので、脂質の代謝を促し、血液をサラサラにするほか、脳神経をリラックスさせ、自律神経を鎮静し整える作用があるようです。
その他私が試して効果的だったのは葛と甘酒
(葛の効果はこちらを参照ください
https://vine-art.com/archives/1449)
自律神経を整え、心を鎮静、解放してくれます。
まとめ
快眠のポイントは血液の循環を良くし、
体温を上げること。
鎮静作用のあるアロマもいいですね。
日記を書くのも効果的です。
一日を振り返り内省でき、脳と心も落ち着きます。
一日をどう終わるかは次の日の始まりに繋がります。
では、今日もよい夜を。
※快眠のための体へのアプローチについての記事はこちらを
夏と睡眠
夏と睡眠 no.2
睡眠 no.3
※参考文献
「からだの自然治癒力をひきだす食事法」(2008)大森一慧著 サンマーク出版
「健康寿命の脳科学」(2014)山本勇夫著 幻冬舎
「養生訓」(1977)貝原益軒著 中央公論新社