腹痛、下痢が続いた時はこの処方箋!

先日の朝早く、関西に住む母から
ひん死の声で電話がありました。

腹痛を伴う下痢が止まらない。
食べたら痛み、食欲もなし。
便の色は黄土色。

前日食べたものは特に気になるものはなく、
中毒ではなさそう。

とりあえずの応急手当として、
梅しょう番茶、葛ねりを内服し安静、
しばらく様子を見ました。

1時間後、ぴったりと
腹痛はとまり、下痢も止まりつつあると報告。

<下痢の主な原因と対処法>

東洋医学的に見ると、下痢と便秘はコインの表と裏のようなもので
原因を探っていくと、同じところにぶつかります。

下痢の
主な原因としては

・食べ過ぎ、飲みすぎ
・冷えから
・食中毒
・ストレス、過労

があげられます。

今回は食べ過ぎ、飲みすぎ、冷え(クーラー)からくる下痢のように思われました。

そんな時は
が効きます。

整腸作用のある葛に含まれる
きめ細やかなデンプンが腸壁を多い、
腸の荒れを防ぎ、保水、保温してくれ
下痢を解消します。

葛湯が効かないときは
濃度を濃くした葛練りを内服します。

子どもにはリンゴの葛練がお勧めです。
リンゴを蒸し煮し、水でといた本葛を流しいれて、
透明感が出るまで木べらで練っていきます。

これは美味しいので、子どもも喜びます。

※葛はしっかり熱を通さないと逆に消化吸収が悪いので、
透明になってもしばらく練りましょう!

※葛は本葛を購入しましょう。
市販されているものにはデンプンが混ざっている混ざりものが多いので注意してください。

腹痛が伴うときは
梅しょう番茶が効果を発揮します。

殺菌力の強い梅干し、しょうが、番茶が
腸の中の腐敗菌を抑え、血液をサラサラに浄化し、
しょうゆと梅干しの塩分が血中ヘモグロビンを活性化し
体中に新鮮な酸素を運んでくれます。

それでも症状がおさまらないときは
葛入り梅しょう番茶か梅干しの黒焼き、梅肉エキスを薄めて
一日数回飲みます。どくだみを煎じるのも効き目があります。

梅しょう番茶の作り方
・あつあつの番茶(200mlほど)
・梅干し(大半分)
・醤油(大1)
・しょうが汁(2,3滴)

番茶以外の材料をよく混ぜて、
番茶を注いで熱いうちに内服

外用手当として
しょうが湿布こんにゃく湿布
腸、肝臓、腎臓をあたため、血の巡りを抑止、
血の質をよくしていきます。

※お腹が激しく痛んだり、高熱、吐き気、嘔吐、下血が伴うときは
大きな病気の可能性もあるので医師に相談するのがいいでしょう。

<東洋医学からみた2種類の下痢>

下痢には大きく分けて陰性の下痢と陽性の下痢があります。

陰性の下痢

手足が冷たく、顔色が青白い。
呼吸がはやく、便が黄土色で、徐々に痛みが出てくるタイプ。
陰性のもの(甘いもの、清涼飲料水、お酒、瓜などの陰性の食事)を普段から習慣的にとる人に多い。

陽性の下痢

手足が温かく、顔色が赤い。
便の色は茶褐色か黄色。

暴飲暴食、偏った食事、美食家の人に多い。
中毒によって起こることもある。

手当は両方ともほぼ同じ。
腸を調える、が基本です。

下痢というと
何かいたんだものを食べたかな?と思いがちですが、
体に不必要なものを食べ過ぎたことからくる場合が多いです。

油っこいもの、甘いものの過食、
お酒の飲みすぎで
消化器系が弱って、消化できないく
下痢という形で排出しようとします。

体に必要なものは腸から吸収されるので、
腸内環境がよくないと、
血液の質、体全体の調子も悪くなります。

まずは腸を調えること。
これが健康の鍵と言えます。

腸と肝臓は密接な関係があるため
腸が整うと解毒を司る肝臓機能も上がり、
排毒が促されます。

下痢と便秘は全く逆の症状に見えますが
原因は同じです。

まずは腸内環境をしっかり整えましょう。

<次回のWSのお知らせ>

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9月4日(水)4回シリーズで横浜でスタート

◇ 秋のヨガ@ 宝塚
  10月19日(土)ヨガレッスン 13:00~14:30
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までよろしくお願いします。

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