老化かな?体が冷えている?鉄火味噌を作ってみよう!

何年ぶりかに「鉄火味噌」
本気で作りました。

正食協会に通っていたときは
練習を兼ねて時々作っていましたが

ずいぶん手間暇かかる一品なので、
しばらく遠のいていました。

鉄火味噌はマクロビオティックでは定番の
「極陽の養生食」

ゴボウ、人参、蓮根、生姜のみじん切りを
ごま油でよく炒め、

長時間熟成させた豆味噌とともに
何時間も何時間も
ポロポロになるまで炒った一品です。

※ マクロビオティックでは、体の陰陽を調和させながら、血液や体液を浄化して自分の本来持つ「自然治癒力」を回復させることで心身の不快な症状、ガンなどの疾患を改善させていきます。

良質の血液を作り
体質改善を助けてくれます。

鉄火味噌

鉄火味噌は
良質の血液を作り

体内の循環を高め
体質を改善してくれ、

ガン体質の改善にも効果が高い、
と言われています。

確かに極陽の食養です。
(体を温める作用)、

食べた後、
内臓の奥の方から暖かくなり、
体の底から活力が湧いてきます。

日本では古来より解毒力を高め、
免疫力向上させる「食養」「民間薬」
として使われてきました。

体が冷えきっていたり、
免疫力が弱っている時、

毎日食べると、貧血、冷え性の改善、
さらにはがんの予防(特に陰性のガン)など、
体質強化につながると言われています。

また、
電磁波、化学物、抗生物質、放射線、
などに接する機会の多い現代人は
大変陰性に偏りがちな体になっています。

時々、このような強めの食養を食して
体の陰陽バランスを整える必要を感じます。

「小さじ一杯の鉄火味噌には、
みそ汁4杯分の造血作用がある」

「鉄火味噌は輸血よりも効果あり」と
病院で言われたことがある方も
おられました。

確かに食べた後
体がカッカ、熱くなってくるのが分かります。

冷え性の方、体質改善されたい
陰性体質の方には大変おすすめする食養です。

陰陽論を知っていると食事に迷わない

ここからは、陰陽のお話です。
鉄火味噌が極陽という話をしましたが、
いまいちピンとこない方のために
ざっくりですが基本をまとめました。

少し理論的な話になるので
興味のない方、
分かってらっしゃる方は
飛ばしてくださいね。

<ざっくり陰陽五行論>

東洋医学の基礎に
「陰陽五行説」という考えがあります

「陰陽説」と「五行説」の
2つの理論により構成されていて

簡単に言うと、
世界は「陰陽のバランス」でできていている、
というのが陰陽論。

世界を5つに分け考えるのが
五行説(木・火・土・金・水)
というものです。

※ 古代中国の陰陽思想(B.C.3000)と五行思想(B.C.2000)が合わさってできた思想。宇宙すべては陰陽と5つの元素(木・火・土・金・水)でできているとう考え。日本に伝わったのは明日香時代(B.C.6)と言われています。明治時代に欧米の思想が広がるまで日本の生活には欠かせない役割をしてきました。

人間でいうなら
バランスが取れている時を「元気」
これが崩れた時が「病気」という状態と考えます。

陽性・陰性の判断は慣れるまで難しいですが
基本的にはこんなイメージです

陰性:広がり上昇するイメージ
陽性:凝縮し固まるイメージ

私たちの体も食べ物も
すべてこの陰陽で成り立っている、
と東洋思想では考えます。

まずは陽性・陰性のイメージを
頭の中で作ってください。

こんな感じです。

● 陰性:広がり上昇するイメージ、冷、やわらかい、
● 陽性:凝縮し固まるイメージ、温、硬い、

私たちの体も食べ物も
この世の中のものは
すべてこの陰陽で成り立っている、
と東洋思想では考えます。

食べ物でいえば

野菜は → 陰
動物性は → 陽

その他身近なものでいえば、

月は → 陰
太陽は → 陽

女性は → 陰
男性は → 陽

冷たい → 陰
温かい → 陽

ゆっくり → 陰
早い → 陽

などが代表的な例。

陰性・陽性が分かれていて複雑になります。

野菜の中でも根菜は地下へと伸びていく(陽性)力をもち
葉野菜は上昇し広がる(陰性)の力をもつ、

こんな具合です。

不調や病気は「陰と陽」のバランスが
崩れることによって起こると考えます。

特に血液や体液の質を低下させる
食生活には大きな原因があります。

さて、その原因となる食物について整理すると、
次の3つとなります。

1.陰性の食物および飲みものの摂りすぎ
2.陽性の食物および飲みものの摂りすぎ
3.極陰と極陽の、両方の食物および飲みものの摂りすぎ

ここに五行説が入ってくると
大変なボリュームになってきます。

でも、まずは陰陽論だけでも知っておくと
食事の選択に迷いが少なくなるはずです。

もし、今読んでくださっている中に
冷えや腰痛、便秘、不眠などの症状があれば

「極陰性」の食べ物を避けるだけでも
ずいぶん違いを実感できるはず。

具体的に避けたい食品、
極陰性のものには以下のようなものがあります

・精製穀物(白米、小麦など)
・白砂糖
・清涼飲料水
・体温より低い食べ物
・南国の果物
・スパイス
・夏野菜
・酒類
・添加物
・スナック菓子
・合成酢
などなど

今の食事を一度チェックしてみてください。
過不足、偏りはないか?

陰性の冷やす食べ物は
体と脳の老化を早めます。

※ なら、体を温める極陽の食品をとる方がいい、というのではないのが難しいところ。あくまで、陰性と陽性の真ん中、「中庸」バランスのとれた状態を目指してください。ちょうど「シーソー」の揺れがなくバランス取れたところ、これをイメージしてください。

鉄火味噌はどれだけ極陽か?

冷えは万病のもとです。

となると、極陽の鉄火味噌をたまに食することで
体の陰陽調和がとれやすくなる。

理論的には納得いきますね。

体幹的にも納得です
食べてしばらくすると
体が芯から温まり
またその温かさが持続する。

そして
その食材と製造過程からも
その陽性さが分かります。

◆八丁味噌 → 陽性

・鉄火味噌(赤色)→ 赤は陽性
・2トンを超える石で圧力で製造されている →圧力は陽性

◆ニンジン、ごぼう、れんこん、などの根菜 → 陽性

◆根菜を細かく刻む → 陽性の作業

◆ごま油で長時間炒める → ごま油による長時間の調理は陽性

◆かき混ぜながら(回転の陽性)

鉄火味噌の作り方

では、ようやく作り方です。
よく切れる包丁、まな板の準備はOKですか?
気合入れてくださいね!

所要時間は2~8時間
時間も気力も必要ですが
効果も高いので

(少なくとも家族は元気になる)
がんばってみてください。

※元気な子どもはもともと陽性体質
なので欲しがらないことが多いです。

● 材料

(作りやすい量)
・ごぼう 70g
・人参 40g
・蓮根 60g
・油 大さじ2~3
・豆味噌または麦味噌 170g
・生姜 5g

つくりかた

1.ごぼう、人参、蓮根、生姜はそれぞれ微みじん切りにする。目安は砂粒くらいに細かく。

2.厚手のフライパンまたは鍋を温め油を入れ、ごぼうをよく炒め、人参、蓮根を炒め、鍋の箸に寄せる。

3.味噌を入れ、2とよく混ぜ合わせ、弱火で気長にサラッとなるまで炒め、仕上げに生姜を加える。

※ 陽性に仕上げたいときは長め練ってください。
時間をかけるほど、ふりかけのようにぽろぽろになります。

※ 上手にできたら、数か月はもつので多めに作っておかれてもいいかもしれません。

● コメント・ポイント

よく切れる包丁を使って、野菜を透けて見えるくらいにごくごく薄切りし、糸のような細さにみじん切りにしましょう。土鍋が理想です。また素材を鍋に入れるときは、火からおろすようにしましょう。今回は3時間かけて、少ししっとりめに作りました。

昔は囲炉裏で作っていたようですね。炭火で時間かけて。でも現代はコンロかIHの方も多いかな?火加減が難しく、焦げやすいので、他の料理をしながら様子を見ながら練っていってください。

● 食べ方

私たちは玄米ご飯にかけてかけて毎日食べています。
娘はパスタにもあう、と言ってました。

最後に、無農薬の野菜、本物の材料と伝統的な方法で作られた八丁味噌、良質なごま油で作るのをお勧めします。無農薬の野菜はパワーが違います!

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