柑橘類が出回る季節になると
太陽の様子をうかがっては
せっせと皮を干す毎日が始まります。
目的はお風呂。
ゆずでなくても、
みかん、伊予柑、オレンジ、
八朔、レモン、グレープフルーツ、
柑橘ならなんでもOK
体の芯からポカポカ。
温泉に入った後のように
寒さから体を守ってくれます。
何より疲れが取れる!
肌もすべすべに!
私は冬から春にかけて
柑橘類がいつも欲しくなります。
柑橘類は体の中の油脂を
溶かしてくれるようなので
浄化の春に備えて
体が欲しがっているのかもしれません。
<床掃除>
もう一つの目的は、掃除。
油分を分解する柑橘類。
洗剤やハンドソープにも使われていますよね。
私は柑橘類をワックスとして
使うことが多いです。
乾燥した皮を煮出して
冷めてからスプレーに入れて使います。
この場合は1週間ほどで使い切ります。
肌もすべすべになるように
床や家具の木目もすべすべ。
掃除ついでにアロマ効果もゲットできます。
柑橘類の匂いは心理効果も高く、
集中力を高め、
頭の働きを活性化。
軽いうつ状態から心を解放し、
気分を持ち上げてくれます。
匂いをかいただけで代謝をアップし
中性脂肪を溶かす、
なんて話もありました。
体の下水道の役目をしている
リンパのめぐりも良くし、
利尿作用も手伝って
体を浄化してくれます。
家の掃除をしながら
心も体も掃除できてしまうなんて、
是非取り入れたい浄化法です。
<柑橘類はガンを予防する!?>
みかんの皮は
陳皮という漢方としても使われています。
老廃物を排出し、
血の巡りをよくし、
胃腸を調え、咳止め、のどの痛み、
風邪薬としても処方されています。
西洋的な観点から見ると
柑橘類に特徴的なのは
リモネン(limonen)という天然成分。
ちょっとかわいい親しみある名前。
強い抗酸化作用があり、
リフレッシュ効果もとても高いため
最近では
生活習慣病やうつ治療に
効果が期待されているようです。
その他、
免疫力向上
リラックス効果
カラダのデトックス効果
代謝を上げ、食欲を抑えるため痩身にも役立ちます。
ラットの実験では
多くの臓器における
抗がん作用が報告されていました。
リモネンはフェーズ2という
肝臓で合成される解毒酵素を2倍も増やし、
がんの増殖を防ぎます。
その他、
様々な方法でガンの予防、抑制、再発に
効果があるのではと期待されているようです。
<気になる残留農薬>
皮を利用するにあたって気になるのは
残留農薬です。
日本は農薬大国で有名です。
栽培中の農薬使用量などは
義務化されていないので、
「有機無農薬」と書かれていないものは
皮を利用する場合は落としてから
使うことをお勧めします。
農薬を落とすには
重曹、塩、酢などを使うと簡単です。
1%ほどの濃度の水に数分つけ、
水で洗い流してから使用します。
最後に、
皮膚が弱い方はピリピリすることがあるようです。
リモネンの作用のようですが、
お風呂で使用する場合は
肌の調子を見ながら試してみて下さい。
自然は必要な時に必要なものを
必要な時にちゃんと用意してくれています。
風邪を予防し、浄化を助け、気分も前向きに
春に向かって心も体も総入れ替え。