毎年、様々なウィルスが出てきますが、
2020年の新型コロナに関しては
「分からないことが多い」ため
このことが、不安をあおぎ、
「物の買占め」や、感染者への排他的な行動へと
人を駆り立てているようです。
今現在、新型コロナについて
今分かっていることは、
・感染力が強いこと、
・陰性であっても陽性になる可能性があること、
・薬がまだないこと、
できたとしても人為的な薬には必ず副作用があるということ、
です。
隔離された状態でない限り
日常生活で感染を完全に防ぐことはできませんが、
自分の身を守るために
できることはあります。
例えば、
・体を温める
体温を上げる
・十分な睡眠
質のいい睡眠
・「免疫力」を高める
発酵食品と食物繊維
100%防御することはできませんが、
例えウィルスや細菌が体内に入ってもそれを排出する力、
感染したとしても早く治癒する自然治癒力を高める努力はできます。
そして、今日は
そこにもう一つ、
外的環境も整えてみましょう。
今日は
エッセンシャルオイルによる
ウィルス対策が効果的かを
研究結果を交えて検証してみます。
<エッセンシャルオイル、ティーツリーのウィルスへの作用>
ウィルスや細菌対策として
我が家に欠かせない精油があります。
精油のウィルスへの効果は
まだ研究中ですが、
多くの精油にウイルスの生育を阻害する
働きが認められたという研究があります。
その中でも
ティーツリーはウィルス対策として
期待ができそうなエッセンシャルオイルです。
ティートゥリーの精油とH1N1ウイルス※1を
試験管内の加えた実験では、
「ウイルスの殺菌には至らないものの、
驚異的に増殖が抑えられる」ことが分かりました。
この精油の特徴的な成分である
terpinen-4-olが強く作用しているようで、
今後、新型インフルエンザ治療薬の
ひとつとして開発が期待できる、と結論。
参照:https://www.e-kango.net/selfcare/aroma/monthly_aroma/2009/11/1116.html
また、別の研究では
精油が血清IgA※2のレベルを高め
それ同時に
コルチゾール※3のレベルを
下げることが分かったようです。
※1H1N1亜型はA型インフルエンザウイルスの亜型の一つ
※2 体を感染から守るたんぱく質。リンパ球のB細胞によって産生され特定の抗原(免疫の攻撃対象)と結合し、腸や気道の粘膜上で働く。
※3コルチゾールはストレスを感じた時にでるホルモン
参照:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1360273/
ティーツリーの他にも
ウィルスに対して有効に働くと
言われている精油があります。
ユーカリ、オレガノ、タイム、
レモン、ラベンダーベルガモットなど。
スプレーやアロマとして
部屋の中やマスクの内側に。
植物たちの力を凝縮した精油が
ウィルス対策として使えるかもしれません。
<ティーツリーについてもっと知ろう!>
ティートゥリー
TEA TREE(Melaeuca Alternifolia)は
ユーカリと同じフトモモ科に属し、
オーストラリアだけに分布する植物です。
一般に「ティートゥリー」という通称は、
メラレウカ属(ニアウリ、カユプテなど)全般を
さすことが多いとか。
メラレウカ(Melareuca)とは、
ギリシャ語のMela(黒い)と
leukos(白い)の合成語で、
樹皮や枝が白と黒っぽく見えることに
由来すると言います。
変種は300種程度あるとも言われます!
ティーツリーを紹介した動画です。
(英語サイトですが、左下の花印から「字幕」→「自動翻訳」→「日本語」を押すと日本語になります。とてもきれいな動画です。)
↓
Healing Ground – The legend of Tea Tree Oil
原住民アボリジニーは薬草として
またカヌーの材料として
数万年も昔から生活の中に取り入れてきました。
非常にすぐれた殺菌作用があるため
この薬草の葉をつぶしてとれた脂を
消毒液として使用したり、
患部につけ、上から粘土パックで覆い
ケガや皮膚の治療などに使われてきました。
ティーツリーは
他の植物の精油では殺菌が難しい、
真菌(カビなど)ウイルスに対しても
有効性があると言われています。
今、新たに科学的検証が始まったところですが、
現在では、
主に皮膚の治療(フケ症、皮膚炎、皮膚病)
口腔カンジダ(鷲口瘡)、ヘルペス、
シラミにも使われています。
その他
ざ瘡、足白癬、爪白癬、
感染症に対する外用薬として
用いられることが多いようです。
シャンプーにも使われています。
日本では見かけない
ティートゥリーはこんな姿をしています。
Alternifolia = alternus(互性する)+folia(葉)
学名通り、細い葉が互い違いについていて
この葉っぱの部分を抽出して使用します。
別名ペーパーバーク・トゥリー。
樹皮は何層か重なり、紙のようにぺらぺらと剥がれます。
アボリジニの伝統薬だったティートゥリーは、
探検家キャプテン・クックのオーストラリア上陸によって
ヨーロッパに紹介され、注目されます。
そして、ティートゥリーについて科学的研究が始まりました。
さきがけはペン・フォールド博士です。
彼は、ティートゥリーがもつ成分、「フェノール」について研究し、
ニューサウスウェールズ州王立協会で発表。
その後、ティートゥリーは世界中に広まっていきました。
<アボリジニーのティーツリー伝説>
先住民アボリジニに伝たわるティーツリー伝説です。
『癒しの地の谷』バンガワルバン谷に住む
バンジャラン族のプリンセス・エレマニの伝説
エレマニは離れ離れになった恋人を訪ねるため、
ニューサウスウェールズ州海岸沿いの森に旅に出ました。
しかしそれは未知の長旅。
彼女は、旅の無事を大地と植物の神に祈りました。
すると、神様は特別の種を与えてくれました。
彼女は鳥たちの導きにより種をまきながら森を進みました。
肥沃な森の土に落ちた種は、
根をはり太陽に向かい伸びました。
育った木の樹皮は
白く美しい紙のようで、
森の中でひときわ目立ちました。
夜になると月光を受けて輝き、
来た道を照らしました。
神様が森の旅を守ってくれていると
彼女は感じました。
このようにして植えられた木は、何千年もの間、
バンジャラング族の神聖な守り神の木とされ
後にこの木の葉を薬草として利用するようになりました。
この木こそ、後に「ティートゥリー」と呼ばれる木です。
古来からオーストラリアに伝わる神聖な木の恩恵を
遠い日本人の私たちも受けることができる時代になりました。
※参照 https://www.treeoflife.co.jp/library/partnerfarm/herbtravel/vol15.html
<ティーツリーの選び方>
産地のオーストラリアでは
学名の「メラレウカ」と呼ばれることも多く、
とてもポピュラーですが、
選び方には少し注意が必要です。
ティーツリーは産地による
成分の差が大きいということ、
そして、
ティーツリーの精油を抽出する際、
自然に化学種(ケモタイプ)が生じてしまうため、
抽出方法が大切になってきます。
また同じ製造方法でも成分調整に違いが出てくるため
同じティーツリー油でも薬効に差があるとのこと。
※一般的にニュージーランド産は成分の差が大きいため
アロマに利用するのは難しいと言われている。
※今では、ティートゥリー精油の品質の一貫性を保つために、オーストラリアでは規格が定められ、 テルピネン- 4 -オールの含有量は30%以上、1,8 – シネオールは15%以下とされています。
私が、今使っているティーツリー精油です。
メーカーによってずいぶん違いのある精油です。
今一番、気に入っているのは
非売品のため、2つだけを紹介します。
・有機ティートゥリー精油/Organic Tee tree(生活の木)
<ティーツリーの効果のまとめ>
1.ウィルスや感染症予防
上記の記事を参照。
2.皮膚のトラブル
細菌性や真菌性の皮膚炎には効果的です。炎症を抑えたり傷を治す作用があります。
ニキビや吹き出物をはじめアトピー性皮膚炎にも。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20865268
3.抗菌 Antibacterial、
その薬効は次第に認められ、第2次世界大戦の際、熱帯地方の部隊の救急キットに加えられたほど。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10735256
4.抗炎症Anti-inflammatory
天然の抗生剤と言われています。感染症の再発を予防し、免疫力も高める。
風邪、インフルエンザ、気管支炎、カンジダ症など、様々な感染症に向いています。
免疫機能の低下から起こる神経疲労や衰弱にも効果的です。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17314442
5.水虫にもよかったとの研究
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1303075?dopt=Abstract
スプレーとして、アロマとして、
ウィルス対策にティーツリーを日常に取り入れてみて下さい。
みなさんの健康を祈って。