無農薬の紅大根 [浄化作用の強い春の赤い食材]

大根がなかったので
赤大根でお味噌汁をつくったら
さくら色に染まってしまいました(T_T)

写真は撮り忘れてしまいました。

お味噌汁としてみかけは
食欲をそそりませんでしたが
味わいはよく、家族の評判もGood。

赤大根をはじめ
紫キャベツ、紫人参、紫アスパラ、紫水菜など

春・秋には緑野菜と一緒に
赤紫の食材がたくさんでてきます。

これら赤紫食品には
細胞の老化を防ぐ作用があり

春に必要なものを
自然が用意してくれた
まさに自然の恵みです。

今日は赤紫の食べ物と
春の浄化についての話です。

<赤大根 – 「紅くるり」>

今回手に入れた赤大根は
「紅くるり」という800gほどの
ずんぐりとした小ぶりの大根。

赤大根には
皮が白く中が赤い品種と
皮も中も赤い品種の2種類があり、
こちらは全部赤いタイプ。

白大根のようなみずみずしさと柔らかさがあり、
外皮から首、そした果肉まで鮮やかな紅色をしているのが特徴です。

濃い赤紫色からも分かるよう栄養も豊富な春食材です。

<赤紫色のひみつ – アントシアニン>

赤大根の紅色は
アントシアニンという色成分です。

動物をひきつけて受粉を手伝うという
重要な役割をしています。

現在までに500種類も知られていて

花の色だけでなく、
ぶどう、リンゴ、イチゴ、
ブルーベリーなどの果実、

黒米、ナス、紫蘇、
紫キャベツ、ラディッシュ、赤かぶ、

小豆や黒豆などの豆種子など

私たちが日ごろから慣れ親しんでいる植物に
たくさん含まれています。

アントシアニンがカラダにはいると
血管などが酸化しないよう
(錆びないよう)カラダを守ったり

老廃物を出したり、免疫力を維持したり
生命維持に大きな役割を果たします。

分子レベルでいうと
アントシアニンは植物ポリフェノールの中でも
最も抗酸化作用が強いといわれる
フラボノイド(flavonoid)の一種です。

実際、アントシアニン類の摂取量は、
さまざまな疾病に対する予防と関連しているようです。

近年の研究では
がんを発症しやすい性質のマウスにアントシアニンを投与したところ
有意な寿命の延長がみられ注目を集めています。

その他
紫外線からの防御、老化予防
動脈硬化や肥満・糖尿病、白内障予防など
この10年でさまざまな研究や報告研究が進められています。

ブルーベリーを食べると目が良くなる、
というのを聞いたことはありますか?

実際は視力回復の可能性を示唆されている段階で
具体的な関係はまだ分からないようですが、
少なくとも眼精疲労は収めてくれるようです。

標準ビルベリー果実抽出物による眼疲労改善効果

このようにカラダの維持に様々な力をくれる
アントシアニンですが、

赤大根の紅くるりには
一般的な青首大根と比べ、
このアントシアニンの含有量が約3倍も含まれていた
という調査結果がでているようで

そう考えると
色は悪かったけど、たまには
味噌汁もありかもしれません。

<春は排毒の時期>

東洋医学の観点からお話しすると
春は新陳代謝が活発になって
寒い冬に貯め込んだ脂肪や古い塩分を排出しようとする時期です。

余分なものを出し、
新しいエネルギーを充電し
冬から夏にカラダを衣替え。
なので自然とスリムになってくる季節でもあります。

「芽吹く」という言葉が象徴しているように
私たちのカラダも老廃物が一斉にでてきます。

発熱、鼻水、花粉症、下痢、便秘
アレルギーなどはその代表です。

代謝を促す代表的な食べ物は
春の野草です。

野草の苦みが血液を浄化し
血流を良くします。

その他、ブロッコリーやキャベツなどアブラナ科の野菜、
そして赤い野菜も血液を浄化し、細胞修復を助け
この時期に取っておきたい自然の恵みです。

<紅大根レシピ>

紅くるり大根は皮も中も赤く、肉質は柔らかいので、
その色を活かしたプレスサラダや蒸し物、
特に酢でしめたり漬物にすると
美しく綺麗に仕上がります。

ただ、煮物には色が汁ににじみ
あまり綺麗な色に仕上がらないので個人的にはお勧めはしません。

1.赤大根のレモンサラダ

千切りした赤大根を塩もみし、ナッツとドレッシング(レモン、オリーブ油、醤油、梅酢)であえる。

2.赤大根の甘酢漬け

これは3日漬けたもの。
酢につけることで紅色がいっそう鮮やかに。
酢は本物の醸造酢がお勧め。
体があたたまり、免疫も維持できます。

酢についてはこちらを参照してください 
      ↓
本物の酢は体温を上げ ウィルス対策にも

3.赤大根のポタージュ

玉ねぎをウォータオーソテーし、1cm角に切った赤大根を入れて、
水につけておいた昆布だしとともに煮る。

煮あがったらミキサーにかけ塩こじ、好みで白みそを加え味を調え、
弱火で沸騰しない程度に火入れをして完成。

こちらは子ども達の豆乳デコレーションです。
豆乳をいれるときは、お鍋であたためましょう。

ひと手間加えると味わいにずいぶんと違いが生まれ
桜色のポタージュが春の食卓を彩ります。

<参考資料>

National geographic

食品分析解析センター

日本光合成学会

理化学研究所

旬の食材百科

Intakes of Anthocyanins and Flavones Are Associated with Biomarkers of Insulin Resistance and Inflammation in Women1,2

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