ヨガを教え始めて15年の短い経験ですが、
冬の寒い季節や梅雨など冷えやすい時期に
足がつる症状で困っておられる方が増えます。
「足がつる」と一言で言っても
足の側面、裏、指、腱など様々。
一般に言う「こむらがえり」は
西洋医学的に言うと
医学的には腓腹筋(ひふくきん)痙攣
といって、
普段は自由に収縮と弛緩(しかん)できる
骨格筋(手足や腹筋など自分で自由に動かせる筋肉)に
異常が生じ、コントロールできなくなった状態です。
ちなみに、昔はふくらはぎのことを
コムラといったそうです。
<足がつる原因>
寒い時に増えるので
血行不良は大きな原因の一つですが、
その他には
1、筋肉疲労による筋痙攣(運動中などに起こります)
2、水分と電解質(カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム)のバランスの乱れ
3、冷え、運動不足、加齢による血流障害
4、電解質をコントロールするホルモンバランスの乱れ
もう少し詳しく西洋医学的に知りたい方は
↓
https://media.carecle.com/articles/Xw0Dk
<何故つるのか?>
なぜ、足がつるのでしょうか。
そのメカニズムはまだよくわかっていませんが、
病気などの直接的な原因がない場合、
有力な要因の1つが「電解質」※の異常です。
なんらかの原因でミネラルバランスが乱れると、
筋肉の異常興奮(痙攣)が起こるのではないかと推測されています。
東洋医学的には
血が不足した「血虚」の状態にあるとみます。
中医学では薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
という漢方を処方します。
もう少し東洋医学からみた
足がつるを詳しく知りたい方は
↓
これは専門医・漢方医にまかせて、
日常からできる予防を見ていきましょう。
<足がつるのを日常から予防する>
1.水分をこまめに補給
水分とともにミネラルもでていきます。
睡眠の間にも500mlも汗をかくと言われています。
運動時、睡眠前後、水分補給に気を付けてみて下さい。
2.ビタミン・ミネラルを取る
(特に電解質のカルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムを含む食品。
=海藻、野菜、豆類)
3.運動
骨盤と背骨の血行を増やすと体中に血が巡ります。
4.体を冷やさない
梅雨や夏でも気を付けて!
今日のヨガは
こむらがえり予防、
便秘、肩こりを中心にしたアプローチでした。
まとめると
・体の末端(手足)を内から温める
・骨盤周りの循環を良くする
・肩甲骨を刺激して全身の血行をよくする(褐色脂肪細胞の活性化)
今日は座学の時間が取れないクラスだったのですが
それぞれの体質によって
食事、運動の仕方、日常生活が変わってくるので、
また時間あればお伝えしますね。
※電解質とは、イオンのこと。
主にカルシウム、マグネシウム、
ナトリウム、カリウムなど血液中にある
ミネラルのことを言います。
体にとってとても重要な役割を果たしています。
細胞の浸透圧を調整してくれたり
筋肉や神経の動きを調整してくれたり。
多すぎても少なすぎても細胞や臓器が機能低下し、
命にかかわることもあります。
※慢性のこむら返りは糖尿病や脳梗塞、甲状腺疾患、
腎臓疾患、下肢静脈瘤など病気が原因で起きる場合もあります。
症状を繰り返す場合やほかに気になる症状がある場合は、
病院を受診してみましょう!
ワークショップのお知らせです
<宝塚ヨガ>
8月12日(日)
10:00~11:00 am
<第3回脳HOW>
ストレスー男女の脳
8月4日(土)
10:30~11:50am
<第3回脳HOW in 横浜>
ストレスー男女の脳
8月4日(土)
10:30~11:50am