<免疫力を左右する食べ物>
東洋医学では
体の状態を調べる物差しとして
「陰陽」の次に重要なものに
「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」
という考えがあります。
これらはいわば
「カラダを支える3本の大黒柱」で、
バランスが崩れると病気になりやすくなります。
気血水の3本物差しで体を見ることで
大きく6つの状態がチェックできます。
東洋医学では、
気が不足した状態を「気虚(ききょ)」
気の巡りが悪くなった状態を「気滞(きたい)」
血が不足した状態を「血虚(けつきょ)」
血が滞った状態を「瘀血(おけつ)」
水が滞った状態を「水毒(すいどく)」
と呼びます。
今日はこの中でも
「血」の状態を改善するために
「食べ物を解毒する」方法をお伝えします。
様々な病気やウィルスに負けない
体の生命力を高める知恵、
一緒に学んでいきましょう。
<血を浄化する食べ物>
血液の質を良くするには
まずは食べ物を見なおすことが先決です。
というのは
毎日の食べ物が
私たちの体を作っているから。
何をどのように、いつ食べるかは
私たちの健康を大きく左右します。
でも
どんなに「体にいい」と言われる食べ物にも
必ず「毒」が含まれています。
というのは
食べ物は体に入った時点で「活性酸素」という
体を「サビ」させ細胞を傷つけ、
老化や様々な病気の原因になる
「毒」を生むからです。
呼吸しているだけでも
取り入れた酸素のうち約2%が
活性酸素になるといわれています。
活性酸素は殺菌力が強く、
体内ではウィルスや細菌を
撃退する役目をしています。
ところが
活性酸素が増えすぎると、
健康な細胞や遺伝子をも
攻撃(酸化)してしまいます。
元気な体には活性酸素が生まれても
それを防御するシステムがあるので
普段は何の問題もないのですが
活性酸素が増えすぎ処理できなくなると
バランスを崩してしまいます。
この活性酸素の攻撃を
「酸化ストレス」といい、
酸化ストレスによって細胞が傷つくことを
「酸化」と言います。
これはがん、心血管疾患ならびに
生活習慣病など様々な疾患をもたらす要因となります。
毎日の食事から生まれる
活性酸素=毒をどう減らすか、
毒だし法を知っておくと
体がバランスを崩す前に予防でき
体に毒をためずに血液の質を保ち
生命力を高めることができます。
是非マスターしてみて下さい。
<解毒法~細胞を傷つけない「食べ方」>
細胞伝達物質や免疫機能として働く一方で、
過剰になると
健康な細胞を傷つけてしまう
活性酸素。
鉄クギを長い時間放置しておくと、
サビついてボロボロになってしまうように、
「酸化」の進行を放置しておくと、
血管が「サビ」ついて身体がボロボロになってしまいます。
血液が酸化すると
老化を促進し、
免疫力は下がり、
動脈硬化、ガンをはじめ
多くの病気が生まれる
土壌を作ります。
ここで大切なのは
いかに活性酸素=毒素をためないで
解毒するか。
つまり、解毒しながら食べる、
ということです。
さて、活性酸素による酸化ストレスを
できるだけ防ぐために知っておきたい
毒の中和法があります。
知っておくと食べ過ぎた時
食べてしまったとき、
解毒したいときに迷わず
早く適切に処理することができ
体を守ることができます。
酸化を防ぐ食べ物は
面白いことに、
3大栄養素(たんぱく質・脂肪・炭水化物)以外の
微量栄養素や色素が多いと言われています。
肉や魚の酸化抑制には野菜、
発酵食品や穀物が大きな役割を担っています。
また抗酸化成分は、
色の濃い植物性食品に多いという特徴もあります。
以下、活性酸素を作って酸化ストレスを生みやすい食品の
東洋医学的な中和方法です。
三白(白砂糖、小麦、白米など精製したもの):
小豆、味噌、ぬか漬け、黒ゴマ塩、黒豆、レンコン、小豆、そば、海藻、醤油、自然塩、玄米、梅しょう番茶
肉類には:
きのこ類、玉ねぎ、おろし、味噌、生姜、こんにゃくなどを使う
魚には:
海藻、かんきつ類、おろし、ねぎ、しょうが、かいわれ、酒、ワイン、緑茶、発酵食品(麹、みそ)などを使うといいでしょう。
乳製品には:
海藻、味噌、醤油、ぬか漬け、玄米
卵には:
ニラ、トマト、玉ねぎ
スパイスには:
味噌、醤油、小豆、葛、玄米、海藻、黒ゴマ塩、葛
畜肉加工品には:
ハーブや野草を食べ合わせることで、
酸毒を中和できます。
よく見て見ると
科学がまだ発達していなかった古来より
使われていた「取り合わせ」が多いですね。
東洋医学では
体に栄養がいきわたっていない状態を
「血虚(ケッキョ)」
体に老廃物が滞っている状態を
「瘀血(オケツ)」といいます。
毎日の毒だしでこの2つの状態は回避できます。
人類の知恵を現代にリバイバルさせ
血液を汚さない、サビない体作りを!
そしてウィルスや細菌に負けない免疫力を維持しましょう!
みなさんの健康を祈って。
<資料>
厚生労働省