<薬としての海藻>
海藻は大切なミネラル供給源として
日本人の健康を長く支えてきました。
薬膳としても力を発揮します。
特に腎臓の特効薬として、
昆布は効果が高いことで有名です。
腎臓悪くなると
水分代謝が悪くなり
体中がむくんできます。
その他、
血を浄化し、濃くし、
免疫を高めます。
また細胞の再生、
生殖器の浄化を手伝います。
海藻の大きな効力は
コラーゲンの減少を
止めてくれるところです。
コラーゲンは身体や臓器の
「枠組み」をつくるたんぱく質です。
美容に興味ある方はとても
よく耳にする言葉ですね。
コラーゲンが減ると、
シワやたるみになりやすく
身体の内側の臓器も
もろくなってきてしまいます。
コラーゲンは皮膚の70%も占めるため
みずみずしい肌を保つために
必要なたんぱく質です。
また骨の内側の柔軟性を保つ役割があるため
コラーゲンの不足は骨粗しょう症の
原因の一つとしても考えられています。
このように見てみると
海草はミネラルもさることながら
コラーゲン補給源としても
とても重要な食材です。
<海草のダイエット効果>
海草を食べるだけで代謝を上げることもできます。
海草に含まれるフコキサンチンという成分が
代謝を上げるベージュ細胞を増加させるということが
研究で分かってきました。
草のダイエット効果については
過去の記事をご参照ください。
海草を食べ、
さらに運動によって血流をよくすることで
成人病の予防や痩身効果が期待されています。
<海草の過剰摂取に注意>
海草はミネラルが豊富で
健康に、アンチエイジングに、
ダイエットに、成人病予防に効果があり
海草=健康というイメージが強いのですが、
一部の人には注意が必要です。
橋本病などの甲状腺機能低下の病気の場合、
昆布・わかめ・のりに含まれるミネラル、
ヨウ素(ヨード)を取りすぎると
甲状腺のはれがひどくなる場合があります。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの主成分で、
生命維持には欠かせませんが、
過剰摂取に注意が必要です。
甲状腺の疾患のあるかたは
海草は調子をみながら控えめに。
<脇役こそが主役を盛り立てる>
昆布、ひじき、わかめ、海苔、あらめ、あおさ、天草、ふのり、もずく、、、
海に囲まれている日本は
さまに海藻天国ですね。
でも海草はなかなか食事の主役としては
活躍しないように見えますが
脇役として大きな役目を果たしています。
味噌汁、豆を煮る時も、
煮ものや和え物にも、
日本食のいたるところで使われて
日本人の体を長い間サポートし続けています。
日本の土壌は酸性ぎみのため、
ミネラルが不足します。
それを補うために昔からミネラルを
海塩や海藻で補ってきました。
科学が発達していなかった昔から
私たちの祖先は
海草の重要性に気づいていたのですね。
食品としての存在は薄いものの
健康維持にはとても大切な食品。
食事全体の10%ほどでいいので、
毎日少しずつ取り入れてみましょう。
あなたの10年後が変わでしょう。
<かんたん海草レシピ>
主役になりにくい海藻ですが、
こんなレシピはいかがでしょうか。
むくみ解消!海草サラダ
<材料>
・わかめなど
・キャベツ
・ドレッシング(練りごま、白味噌、梅酢、水)
<作り方>
1.わかめをあらって塩きりをし食べやすい大きさに切る
2.キャベツを食べやすい大きさに切って、ウォーターソテー
3.ドレッシングを混ぜ合わせ、キャベツの祖熱がとれたら混ぜ合わせる。
わかめは体の余分な水分を排出し、
体にこもった熱を冷ましてむくみを解消hしてくれます。
わかめとサツマイモ煮
<材料>
・わかめ
・さつまいも(細め)
・醤油
・レモンの皮の細切り、パセリのみじん切り、ネギの小口切りなどお好みの薬味
<作り方>
1.わかめを洗って塩きりをし食べやすい大きさに切る
2.さつまいもを輪切りし、面取りをして、塩水につけておく(20~30分)
3.さつまいもがひたひたになるくらいの水を入れ、沸騰したら弱火15分
4.わかめ、醤油をいれて5~6分蓋をして煮る。
5.蓋を取ってに切る
6.お好みの薬味でトッピング