学校給食でメタボと温暖化を食い止める![ニューヨーク州の斬新な取り組み]

2019年3月よりニューヨーク州の公立全校で
ミート・フリー・マンデーが導入されました。
アメリカのニュース番組、CNNにも
New York public schools to have ‘Meatless Mondays’ starting this fall

環境サイトにも大きく取り上げられました。
Eco Watch

<ニューヨークの週一べジへの取り組み>

ミート・フリー・マンデーは
元ビートルズのポール・マッカートニー氏が2009年に提唱した
週一回、肉食をやめることで温暖化を止めよう!という運動です。

ポールからのメッセージ
4分ちょっとの時間に、
画像も音楽もポールのナレーターにのって
美しく仕上がっています。一見の価値あり!
  ↓
‘One Day a Week’ feat

ニューヨーク州ではすでに2018年の春、
試験的にブルックリン地区15校で行われ
大成功・盛況をおさめていました。
One day a week can make a world of difference

そして今年、いよいよ州の1,800校
公式に導入されることになりました!

学校のカフェのリーダーのインタヴューです。
みんな興奮しております!
And they believe meatless monday!

毎週月曜日、
子どもたちに完全ベジタリアンの朝食とランチが提供されています。
なかなかおいしいとのこと。

ニューヨーク州のBill de Blasto市長は

「肉をほんの少しだけ減らすだけで、
ニューヨーカーの健康を改善し、
温室効果ガスの排出量を減らすことができます」
と力強く語っていました。

ニューヨーク州の公立小学校5年生のエイデン君の
かわいいスピーチと市長のスピーチです。

こちら➝Mayor de Blasio Makes Announcement on School Meals

サイエンス誌ネイチャーにも
肉を減らすことで温室効果ガスを削減できる
という研究が2018年10月に発表。
https://www.nature.com/articles/s41586-018-0594-0

イギリス政府も本格的に動き出しています。
2050年までに二酸化炭素ゼロ削減のため
肉の量を減らした食事をすることを推奨。

Net Zero – The UK’s contribution to stopping global warming

今、世界では
先進国の食事改善への大きな動きがはじまっています。

<深刻な健康問題>

アメリカは環境問題の他に
深刻な問題を抱えています。

それは、肥満

アメリカ疾病予防管理センターの統計では
10〜19歳のアメリカの子どもたちの
32%が体重過多だとか。

3人のうち1人が肥満ぎみ、
という計算になります。
なかなかの数字です。

そのうち16%が肥満、さらに
そのうちの極めて深刻な肥満とされたのは11%。

肥満の子どもたちの4割が
そのまま成人肥満になるとのこと。

アメリカ合衆国のCDC(Centers for Disease Control and Prevention:米疾病予防管理センター)

このデータは日本の10倍と言われていますが
実は日本の子どもの肥満も
最近深刻になってきています。

12歳の男児の10.42%が、
女児の8.57%が
肥満傾向児だそうです(2016年)*1

約10人に1人が肥満。
この40年で10倍という数です。
(日本生活習慣病予防協会)

このミート・フリー・マンデーには
学校の他、ニューヨーク病院や他の公施設も
どんどん参加してきているとのこと。

世界で一番早くこの運動に取り組んだのは
以外にもブラジル。
環境対策と健康対策の一環として
小学校の給食を週一回ベジタリアンにしました。

すべて市民の投票によって決まった
というのは驚きです。

先進国の問題でもある地球温暖化対策ですが、
まず私達一人一人ができることから始める
その姿勢に感銘を受けました。

<日本政府もミート・フリー・マンデー!>

日本も一歩踏み出しています!

2018年10月1日月曜日
東京都庁の職員用食堂で
毎週月曜日ベジタリアン(ヴィーガン)定食が
食べられるようになりました。

ポール・マッカートニー氏のアドヴァイスの元 
小池知事はかなり力をいれていたとのこと。

小池知事のコメント↓

祝!東京都庁、ミートフリーマンデー・ベジメニュー導入!(Tokyo Metropolitan Government launches Meat Free Monday veggie menu)

2020年のオリンピックに向けて
どんな民族の人も迎え入れれる
国際都市めざしての意気込みが感じられます。

イギリスのミート・フリー・マンデー(MFM)からの
小池知事の動きに対してのコメント ↓

Tokyo government HQ launches Meat Free Monday menu

<私たちにできること>

地球を守る、となると
大きい運動のようで
何から取り組んでいいやら分からず

さらに本当に効果があるのかどうか、
地球が良くなっているのかどうか
体感できないため
モーチベーションも意識も高まらないのが
現状態ではないでしょうか?

でも、小さいことの積み重ねが
大きい力になってきます。

・電気をこまめに消す
・ペットボトルは買わないようにする
・シャワーの時間を減らす
・自家用車をなるべく使わない
・週一べジやってみる
Etc…

一人一人が小さな毎日の積み重ねを
意識的に続けて行けば

ニューヨーク州の
ミートフリーマンデー給食のように

大きな取り組みへと発展し、
必ず地球の健康寿命も延びるはず。

今日、今、明日、
何をするか何ができるか、
一人一人の良心にかかっています。

部屋を掃除するように、
地球も掃除が必要です。

毎日お風呂に入って
体を洗うように、

地球もそろそろ掃除が必要です。
是非、一日一つ、何か始めてみて下さい。
そして、この運動をみんなに広めて下さい。

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