鎌倉には京都のように
精進料理の看板が目につきます。
今日は禅とヨガの食事法の
共通点を見ていきます。
日本は仏教が渡来する前より
殺生を控える風潮があったようです。
精進料理、ベジタリアンが根ずく
土台がすでにあったようです。
世界的に見て、
日本のベジタリアン人口は
少な目ですが、
新しい「精進料理」の形として
日本流の野菜中心料理、ベジタリアン、
ローフード、玄米菜食、薬膳料理、
呼び名はなんであれ、
またリバイバルすると感じます。
オリンピックを目の前に、
食にとても気を遣う
アスリートを迎え入れるのも
大きく影響するように思います。
さて、同じ起源をもつヨガも
食に対する心構えは
精進料理と同じです。
ヨガでは食事は
単に空腹を満たしたり
口や心を楽しませるためではなく、
食べることは命を頂く尊い行為、
心身を養って他に奉仕するため
他の命を自分の命に
移していく作業と考えます。
禅宗では食事の前に
「五観の偈(げ)」
という祈りをします。
これは、今からいただく食べ物が
天地の力と、たくさんの人の手を経て
自分の目の前にあることに思いをはせ、
その恵みに値するか自分を見直し、
頂くことで自分を向上させることを
誓うための祈りです。
日本語の「いただきます」
と同じですね。
食べ物のあふれ、食べたいものを
選べる環境で育った私達は、
ともすると、
自分以外の命を
犠牲にして生きていることを
忘れがちです。
一杯の味噌汁の中に、
どれだけの命がはいっているか、
深く理解して食事をする、
理解すると自然と
生かしてくれる食べ物に
深い感謝が生まれてきます。
ヨガを通して
体を整え(調身)
心を整え(調心)
息を整え(調息)
食を整える、
満月の日に
命を見つめる時間を
一緒に持ってみませんか?
海の見える鎌倉のアトリエでの
ヨガのワークショップがあります。
ヨガと食で、
自分の命の源を見つめてみましょう。
Yoga for Stress
5月29日(火)
10:30~12:00 ヨガ
12:30~1:30 ベジタリアンランチ
詳しくは ↓
<五観の偈(げ)>
全集で食前に唱えられる偈文(げもん)
(仏の功徳をほめたたえる詩句)
僧侶の食事の作法の一つ。
道徳的普遍性の高い文章なので、
禅に限らず幅広い分野で陰陽されている。
五観文、食事五観文、食事訓ともいう
1.この食事がどうしてできたのかを考え、
食事が調うまでの多くの人々の働きに
感謝をいたします。
2.自分の行いが、この食をいただくことに
値するものであるかどうかを反省します。
3.心を正しく保ち、誤った行いを避けるために、
「貧・じん・痴」び三毒の過ちをもたないことを誓います。
4.食とは良薬であり、体を養い、
正しい健康を得るために頂くのです。
5.今この食事をいただくのは、
己の道を成し遂げるためです。