自律神経を整える3つの方法. [陰陽調和]

私たちの体を動かしている神経には2種類あります。
①脳脊髄神経
②自律神経

①は手足や首などを動かしたり、
痛みを感じたり、
自分の意志でコントロールできる神経です。

②は心臓、消化、脈拍、
体温、ホルモンなどをコントロールしています。
自分の意志でコントロールするのが難しい神経です。

自律神経はさらに
交感神経と副交感神経に分かれていて

この二つのバランスが
うまく機能しなくなると

便秘、頭痛、冷え、眠れない、
だるい、不安など

さまざまな不調が起こってきます。
交感神経と副交感神経を
もう少し詳しく見てみましょう

<1分で分かる自律神経>

交感神経

簡単に言うと、
すべての内臓、全身の血管や分泌腺を支配していて、
体内の環境を整える役割をします。

日中に活発になり、
意識しなくても呼吸したり、心臓を動かしたり
血圧や血糖値を高めて血液やブドウ糖を筋肉や脳に集めます。

副交感神経

食後や入浴後、睡眠時に優位に働くリラックス神経です。
消化を高めたり、アセチルコリンを分泌し、
交感神経を抑え、体と心を鎮静させてくれます。

心身を活発に動かす自律神経と
鎮静させる副交感神経。

「活動」と「休息」という
全く正反対の働きをする2つの神経が
交互に働きながら心身のバランスをとっています。

<自律神経と陰陽五行>

ではこの自律神経の働きを
東洋医学の基礎にある理論、
陰陽五行論でみてみましょう。

陰陽論は東洋医学の基礎となっている大切な考え方です。
自然界のあらゆるものを陰と陽に分けて
微妙なバランスを保って自然が成り立っている、と考えます。

どんなものでも陰陽に分けることができます。
その基準は

陽は求心性のエネルギー、重い、熱い、固い、動的
陰は遠心的なエネルギー、軽い、冷たい、やわらかい、静的

例えば太陽が陽であれば、月は陰。
男性は陽、女性は陰。

光、動物、火、吸う息、右、怒りは陽性
闇、植物、水、吐く息、左、悲しみは陰性

陰と陽のエネルギーは相対的で、絶えず変化し、
お互いが拮抗して働いてバランスをとっています。

この視点から自律神経を見てみると、
交感神経は陽性の働きです。
陽性は体を引き締め、

心臓から血液が一気に送り出され血液量が増えます。
体も心も活発になります。

副交感神経は陰性の緩める働きがあります。
血管を膨らませ、体温があがり、
心身ともにリラックスします。

この陰陽のバランスが崩れると
自律神経失調症など体の不調、
心の不調が現れてしまいます。

<自律神経を毎日整える>

自律神経はストレスにとても影響を受けます。

原因が分からない頭痛、腹痛、めまい、
だるい、風邪をよくひく、便秘や不眠、
生理不順、イライラやムカムカなどは
自律神経が乱れてるよ、という
体からの小さなサインです。

見逃してしまうと慢性化し
慢性の便秘、免疫力低下の疾患
自律神経失調症、うつにまで発展してしまいます。

毎日、ちょこちょこ早めに
整えてあげることが大切です。

では、具体的にどんな方法がるのでしょうか?

1.自然のリズムで生活をする
まずは、自然の流れに沿ってバイオリズムを調える。
体も生身の自然です。

昼は活発になる陽の時間。
しっかり体と脳を動かしましょう。

夜は鎮める陰性の時間。
早めに休み、脳と心、体の休息をとりましょう。

そうすることで陰陽のバランスがとれ、
自律神経も調節され、健康が保たれます。

できれば成長ホルモンが一番活発になる
10時に就寝するのがお勧めです。

日中に傷ついた細胞が修復され
体と脳のアンチエイジングにもつながります。

今、夜でも町は眠りを知らず、
i-phone やインターネットに囲まれ
子どもたちも夜が遅くなってきています。
私たちの脳はずっと光線に刺激され休む時間がありません。

幸か不幸か、自然に左右されず、
「生活を作る自由」ができた一方、
意識して生活を作らないと
人工物の流れに飲み込まれてしまいます。

自分の生活スタイルを作り上げる「意識生活」が
現代人にはとても大切です。

2.食事のとり方
食事の仕方も私たちの心と脳、体に
大きく影響します。

季節のもの、質のいいもの、
部分食ではなくできれば皮も全部、
(微妙なビタミンの相互作用が体を浄化します)

そして何より自然の恵みに感謝をしながら
自然の力を取り込むと
心も体もエネルギーがあがります。

3.ストレスはその日のうちに減らす
ストレスをため込まないことはとても大切です。
一日の疲れはその日のうちに。

まずは心のストレス、
体のストレスを早く察知する感受性を磨くこと、
次にそれにどう対処するか
自分なりの対処術を身につけましょう。

体はスポーツやストレッチ、
お風呂(とくに温冷法)やヨガ、呼吸法でリセットできます。

とくに
ヨガはお勧めの一つです。
ヨガをすることによって
体の陰と陽を呼吸や動きで調え
自律神経のバランスをとり、
ぶれない軸を作っていくことができます。

心の方は、見えないので分かりにくい。
イライラ、ムカムカ、
疲れているのに、大丈夫!と思い込んでいたり、

ひどくなると、自分でも自分が何を感じているか
分からなくなります。

でも実は心のストレス対処が
健康維持で一番重要なのに
一番後回しにしてしまうところです。

心は体を、
そして
脳をコントロールしています。

ちょっとストレスを感じたら、
早目に対処してあげましょう。

心を許せる人とコミュニケーション、
瞑想やマインドフルネスも効果的です。

自分なりの対処法を編み出す。
今の時代には欠かせないですね。

心と脳についてもっと学んで
日常に生かしていきたい方は
脳と心の勉強会、
脳HOWにも是非足を運んでみて下さい!

次回は12月29日(木)
10:30~12:00です。

今回は自律神経について
心(心理学)と脳(脳科学)から
踏み込みます。

詳細はこちら
脳How no.4 子どもでも分かる自律神経のおはなし

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