ヨモギがたくさん手に入ったら
お風呂に入れてみましょう。
今日は美容と健康維持、病気の回復と
ヨモギについて。
<ヨモギ風呂の作り方>
生のヨモギを干して、
ネットに入れ、そのまま湯船に入れる
簡単な方法もありますが、
より効果を求めるなら、
ちょっと手間をかけて
お鍋で煎じたものをお風呂にいれみましょう。
1.乾燥ヨモギを大きな鍋で20分ほどに出す。
2.湯銭に1と塩をいれる。
体の芯から温まり、血行がよくなり
肌もツルツルツヤツヤ。
アトピー性皮膚炎がよくなった話も
たくさん聞きました。
ヨモギには血行促進作用があるので
冬だけでなく、
夏、クーラーで冷えきった体を温めます。
さらに
ヨモギの匂いが自律神経を整え
安眠を誘ってくれます。
血行が良くなると
新陳代謝も高まります。
体の循環が良くなると
肌のくすみ、黒ずみがとれ
シミ予防にもなります。
また、
抗菌・殺菌作用も強いので
ニキビや皮膚炎にもいい。
肌を保湿してくれるので
肌のカサつきを改善。
潤います。
<科学的にヨモギをみてみる>
ヨモギにはクロロフィルをはじめとする
高い抗酸化物質を含んでいます。
※ 抗酸化物質は活性酸素(動脈硬化、ガン、老化、免疫機能低下などを引き起こす)を取り除き、酸化の働きを抑える物質のことです。
活性酸素は微量であれば人体に有用な働きをしますが、大量に生成されると過酸化脂質を作り出し、体に有害なものとなります。
紫色食品、豆製品、ごま、蕎麦、発酵茶に多いポリフェノール、緑黄色野菜
魚類に多いカロテノイドがあります。(※1)
これらの成分が活性酸素による細胞のダメージを抑え、
乾燥肌やアトピー性皮膚炎、かゆみなどを取ってくれると言われています。
<ヨモギの血行促進作用が病気を遠ざける>
よもぎ風呂は
体が芯から温まります。
血行が良くなると
汗と一緒に体の老廃物も排出。
身体中の血液の鬱血がとれ、
肩こり、腰痛、頭痛などの凝りがほぐれます。
パーキンソン病 (※2) の父は
このヨモギ風呂でずいぶんと身体のこわばり、
冷えが改善しました。
筋肉のこわばり、ふるえなどの症状が良くなったのも、
血行改善、体温上昇により循環が良くなったからだと思います。
※現在の科学では、いまのところパーキンソン病を治すことはできませんが、
やはり血行促進が治療のキーポイントではないかと思っています。
祖父もパーキンソンでしたが、毎日1時間歩き、リンパマッサージを続けることで、進行がずいぶん抑制されていました。
自律神経が壊死していく病気なので、便通を良くする発酵食品、冷えないこと、など、食事の取り方、運動、など毎日のちょっとした心がけで症状が緩和しています。
<おまけはヨモギの香り>
また、ヨモギの香りも同時に楽しめます。
ヨモギの香り(シネオール)は
自律神経を整え、
ホルモンバランスも整います。
(特に女性ホルモン)
韓国では60年も前から民間療法として
ヨモギが使われていたようです。
効果は歴史が証明してくれていますね。
乾燥ヨモギも売られているので、
春だけでなく、美容から治療まで
一年中使えます。
自然の恵みとともに
体を整え心を整え、
美しく加齢していく。
この春はヨモギ風呂、
ためしてみませんか?
参考文献・資料
※1. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
※2.パーキンソン病は「中脳」にある「黒質」にあるドーパミン神経細胞が壊れて
ドーパミンが減ることで発症します。ドーパミンは大脳皮質の司令を調節したり、やる気をだしたり、体の動きをスムーズにする役目があります。
手足がふるえたり、歩行時にすくみ足になったり、肩、肘、指の筋肉
硬くなり動かしづらくなり、無表情になったり、また自律神経も弱くなるので、便秘、発汗、冷え、睡眠障害、認知機能の衰え、気力低下などが見られます。
遺伝性は少なく、孤発性と言われています。40歳以下で発症することもあり若年性パーキンソン病と呼んでいます。なお、患者さんの数は10万人に100人~150人くらいですが、60歳以上では10万人に約1,000人と多くなっています( 厚生労働省 平成26年度患者調査)