ダブル排毒:「ヨモギ風呂」&「ヨモギ茶」

秋は第2の排毒シーズン。

この2週間、夕方になると
よもぎ茶を作り、

2番煎じをお風呂にいれて、
体を中から外からお掃除しています。

2週間たった今、
体感していることは:

・入眠までが早い!(1分もかからない!)
・目覚めがいい!
・薄着でも冷えない
・代謝も便通もいい
・一日フル活動しても疲れにくい、又は復活が早い
・全身肌がつるつるしてきた
(娘のニキビが無くなった)

<ヨモギの匂い>

お茶もお風呂も
まず初めに感じるのは
ヨモギのあの個性的な匂い。

何とも言えない温かさに包まれ
ホッと気持ちが和らぎます。

実際ヨモギの匂いには
リラックス効果の高い成分が含まれています。

有名なのはシネオール。
ローズマリーにも同じ成分が含まれています。

血液の循環を良くするので

筋肉疲労やリマウチ、
神経痛の症状の緩和、
冷え性など、

あらゆるトラブルを解消してくれます。

また、副交感神経の働きを強め、
脳を落ち着かせてくれるので
リラックスができ、
睡眠の質も高まります。

そしてその結果
夜の間に日中傷ついた細胞がしっかり再生し
体中の排毒ができた状態で
朝を迎えることができるのです。

自律神経(興奮とリラックス)の
バランスが崩れると、

内臓全体の調子が悪くなり、
「疲労感・倦怠感」「体の冷え」「便秘・下痢」など

「なんとなく不調」状態が
長期にわたっておこり、
私たちを悩ませます。

他にもヨモギの匂いには
薬効成果が高いものが含まれています。

女性ホルモンに働きかけ、
更年期障害や月経トラブルを緩和するカリオフィレン。

脳の痛みを感じる部位をブロックするため
肩こり、筋肉痛、頭痛などのも効果的だと言われています。

体を温め、胃腸を丈夫にするツヨンは
冷え性、腰痛、生理痛、生理不順、筋肉痛、
リウマチ、喘息、気管支炎、
貧血、整腸などに作用します。

<万能薬ヨモギ>

ヨーロッパでもヨモギはリウマチや不妊に
効果のある薬草として用いられてきました。

※ただし、妊娠中の方、てんかん体質の方は
飲食を控えたほうが良いとされています。

ツヨンが支給を収縮させる作用があるため、
過剰摂取すると流産・早産につながる
恐れがあると言われています。

漢方の世界では生理痛や不妊をはじめ
解熱薬、止血剤、殺虫剤など
万能薬として重宝されてきました。
(中国最古の薬物書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」

抗菌、収れん作用もあり、
ニキビや吹き出物の予防・改善に役立ち

フケヤ抜け毛を抑え、
髪の毛の成長を促すのにも有効です。

過去のヨモギの記事も参照ください↓
薬用としてのヨモギ

匂いだけでもたくさんの恩恵をうけれるヨモギ。

こんなヨモギを排毒時期に
上手に取り入れて体の内外を整えましょう。

<ヨモギのお茶の作り方>

1.乾燥ヨモギ(10g程)と水1ℓを火にかけて沸騰
2.沸騰したら弱火で10分ほど煎じる
3.火を止めて茶葉を取り出していただく。

<ヨモギ風呂の作り方>

1.ヨモギ茶で煎じて使った茶葉パックと500lほどの水を用意し、火にかけて沸騰
2.沸騰したら中火で10~15分程しっかり煎じる。
3.茶葉パックのママお風呂に入れて楽しむ。

芯から温まり、幸せになれるお風呂です。
血の巡りが良くなるので新陳代謝があがり冷えを取ります。

腰痛、神経痛、関節痛など
「痛み」にも使えます。

鎮痛剤として効果的であることが
研究でも分かってきています。

また、タンニンが肌を引き締め
肌荒れや湿疹、ニキビやあせもなど
皮膚のトラブルの治りを早めてくれます。

<トリカブトに注意!>

ヨモギ茶やヨモギ風呂には
春に摘み取って天日干しした
乾燥ヨモギを使っています。

食養には柔らかく香り高い春のヨモギ、
薬用には秋のヨモギが薬効に
優れていると言われています。

ヨモギを摘み取るときには
2つ注意が必要です。

1.町から離れたところで

農薬や排気ガス、動物の尿・糞が
かかっていないところで摘む。

※ 理想は、人里離れたところで、
山の持ち主に了解を得て取るのがいいですね。

2.トリカブトと似ているヨモギ!

ヨモギはトリカブトと葉の形が似ています。
トリカブトには猛毒があるため細心の注意が必要です。

見分けるポイントは「匂いの有無」です。
トリカブトは匂いがしません。

よもぎは独特の匂いがするのが特徴。
さらに葉っぱの裏が白い。

もし匂いのしないよもぎを見つけたら、
トリカブトである可能性を疑って
採取しないようにしましょう。

もう少し詳しい話は過去のリンクをご覧ください↓
トリカブトとの違い(画像付き)

自家製ヨモギは経済的。

さらに自然の中で自分たちで摘んだヨモギは
感謝の気持ちや畏敬の念が自然と沸き上がり
心の方も温まります。

(今は無くなってしまい、市販の無農薬の物を使っていますが。。
来年は秋ヨモギの乾燥をお風呂用に多めに作ろうと思います。)

では、皆さんの健康を心から祈って。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

田中修・丹治邦和 (2021)「かぐわしき植物たちの秘密」山と渓谷社
若杉友子(2018)「よもぎの力」PARCO出版

<2021秋ヨガのスケジュール>

 

9月は大腸と肺を中心に
冬に備えて免疫力とリンパの大掃除をしていくメニュー。

月3回、土曜10:00~11:10am
オンラインによるヨガです。

詳しい内容はこちらから↓

関連記事

  1. アンチエージングからスローエージング:具体的な方法と実践

  2. アロマで虫よけ、ストレス解消も一緒に!

  3. 運動はどんなサプリよりも老化を遅らせる

  4. 梅雨・夏の食事と過ごし方が「若さ」を左右する

  5. ハトムギで内臓も肌もピカピカに

  6. 内臓は自律神経によりコントロール. 時間栄養学と東洋医学

  7. スプーン一杯、朝のごま油で人生が変わる?!食べる、つける、浄…

  8. ヨモギ使いになって、体も心もうちからデトックス [ヨモギエキ…

  9. 秋冬はブロックされていた心と体のエネルギーを解き放つ

  1. 2024.09.17

    実は心も食べ物でできている!?

  2. 2024.09.11

    古典ヨガと現代日本:Vine Artsヨガのクラス

  3. 2024.08.12

    猛暑から体を守る食:「寒天」

  4. 2024.08.07

    イエローストンのオオカミたちとマスタークラスの終わりの言…

  5. 2024.08.05

    心の牢獄から抜け出す(シンキング・シップ・ジョーク)

  1. 2020.05.01

    5月9日はオンラインヨガクラス

  2. 2019.11.26

    心理学・アートセラピーの年末ワークショップ

  3. 2019.10.31

    脳HOW no.6.「睡眠力」

  4. 2019.07.17

    Women’s Life はじまります!

  5. 2019.05.05

    no.5. 脳HOW

  6. 2019.02.04

    第5回 脳HOW 腸=脳=心

  7. 2018.12.22

    「ママのための勉強会 in 東京