今年もまた風邪の季節がやってきました。
コロナのパンデミック後は
公衆で咳をしにくい雰囲気があります。
もし、咳をすぐに止めたいとき
即効性ある自然手当があります。
咳には「れんこん湯」
子どもたちが小さいとき、
大変役に立った咳止め、
「れんこん湯」
風邪からの咳だけでなく
喘息などのひどい咳にも有効と聞きました。
家族に末期ガン患者がいるのですが
転移性肺がんからの咳にも即効性があり
服用後すぐに止まってくれます。
自然の神業です。
れんこん湯を作ってみよう
作り方は非常にシンプル。
<材料>
・れんこんおろし汁(大3)
・しょうが汁(お好みで)
・自然塩(微量)
<作り方・飲み方>
1.れんこんをすりおろし、汁を絞る
2.1と同僚の水を加え、中火で温める
3.とろっとするまでかき混ぜ、しょうが汁と塩を加える。沸騰させないように。
※ 激しい咳の場合は生のれこん汁をそのまま飲んで様子を見てください。
※ 咳がひどいとき、1日1回を目安に、数週間続けてみましょう。
※ れんこんの節の部分は特に効き目があると言われています。そこも含めてすりおろしましょう。
※ 市販されているレンコンは漂白処理されているものが多いです。私の経験では、無農薬・無漂白のものは即効性がありますが、農薬・漂白剤を使ったものは効き目が少なかった。
ちょっと大変だけど、がんばってすってくださいね
ギュッと、しっかり絞ってくださいね
ふつふつしたところで火を止めて、
沸騰させないように注意!
<対象>
・咳、たん、のどの痛み
・ぜんそく、気管支炎
・アレルギー全般
・慢性便秘、下痢
・むくみ
・中耳炎、慢性鼻炎
・末端冷え性
などなど
● れんこんについて
れんこんは、ご存じの方も多いと思いますが
ハスの花の地下茎。
泥の中で横に広がって
こんな風に膨らんでいきます。
※参考:http://horikaz2.blog.fc2.com/blog-entry-2223.html
まあ、泥の中の茎を食べようと
思った最初の人は勇敢です!
さて、栄養学的観点から見ると
主成分はでんぷん質なので
甘くて食べやすく、子どもにも比較的人気。
食物繊維、ビタミンC、
カルシウム・カリウムなどのミネラルも多く含まれ
腸内細菌の調整、免疫力向上には欠かせません。
ビタミンCは、本来は熱に弱いですが、
でんぷん質が熱からビタミンCを守り、
加熱料理しても残存率が高いと聞きました。
スローエージングにも欠かせない食品ですね。
れんこんの切り口はしばらくすると変色します。
これはタンニンというポリフェノールの一種です。
タンニンには炎症を抑え、止血作用、
抗酸化作用、収れん作用があり、
血圧調整もしてくれるとのこと。
咳、鼻血を止めたり、ぜんそくの発作止めとして
また、軽い熱さましや健胃のための
民間療法として長年使われています。
※ 咳止めに用いるときは
れんこん湯を飲んでいる期間中は、
果物や甘いものを断つのがポイントです。
似類補類(にるいほるい)の法則、
というのが漢方の考えであります。
似ているものは似た形のものを補うという考え方で、
同物同治、象形薬理とも言います
例えば
トマトは心臓の機能を助け
しじみは肝臓
小豆は腎臓、
クルミは脳
etc…
この観点かられんこんを見てみると
れんこんの穴は
人間の臓器では「肺胞」
に似ています。
さらに、呼吸器が弱る秋に
ちょうどれんこんが旬になりますね。
自然は必要な時に必要なものを
用意してくれているといいます。
自然の力で自分の中の自然を高める方法、
この知恵を知っておくだけで、
薬に頼らず自然な形で治癒力を高めることができます。
れんこん湯の種類・咳の種類
咳の種類によってれんこん湯を使い分けると
咳のおさまりがとても速いです。
こほこほ、乾いた咳(陽性の咳)には
・上記に紹介したれんこん湯
ごほごほ、たんをともなうしめっぽい咳(陰性の咳)には
・コーレン
コーレンとは:
れんこんを乾燥させて粉末にしたもの
水分(陰性)を飛ばして陽性にした
我が家の常備薬で
陰性の咳によく聞きます。
粉をそのまま飲んでもいいし、
お湯で解いたり、
飲みにくいときは
天然塩、しょうゆ、生姜など
お好みでほんの少し加えることもあります。
最後に、
乳がん、子宮がん、子宮内膜症、大腸がん、白内障、リューマチにも効果があるとある資料には載っていました。私はまだれんこん湯の効果をこれらの症状で緩和した例にはお目にかかっていませんが、これら陰性の症状を、れんこんのもつ強い「収れん性」で引き締め整える、と考えると理論的にもできそうな気がします。
では、今日も読んでいただきありがとうございます。
皆さんの健康を心から祈って。