体も心も うそ はつかない:言葉をちょっと変えるだけでストレスが減る

今日はひさびさに心理話題です。
私たちの癖には
自分をh知るたくさんのヒントが隠されています。

<ボディーラングエッジはうそをつかない>

心理学では「言葉」ではなく
「行動」に焦点をあてて
その人が何を考え感じているかを
見ていく方法があります。

言葉はカモフラージュできますが、
行動は本心(意識・無意識の両方)がよくでる。

一瞬の目の動き、ちょっとした手のしぐさ、
足の組み方、口の動かし方、

実際の行動の記録をとって
言葉とのずれをみていくと

その人の考えていること、感じていることが
きれいにがうかびあがってきます。

この分野はかなりリサーチがすすんでいます。

元FBIの捜査官だったジョー・ナヴァロ氏によると

立話しをしている時、
足の先が話し相手と違う方向に向いていると
その人は早くここから立ち退きたい、
という心のサインだ、
といいます。

道端でばったりあって、
話が長くなっているとき、
ちょっと相手の足先を見て見るといいですね。
自分のもチェック!?

あ、でも私もいつもこんな風に人を見て、人と接しているかというと、
そうではありません(+_+)
カウンセリングの時だけですー。
あしからず。

<言葉の使い方で心理が分かる>

初めに「言葉はカモフラージュできる」
といいましたが
よく観察してみると、
「言葉」も私たちの本心を語っています。

専門的な訓練が必要ですが
日ごろ何気なく使っている表現、
普段よく使う言葉の癖を
チェックしてみると面白いです。

例えば、

「でも」が多い。
文の終わりに「ネ」をつけることが多い。
「え~と」がやたらと多い。

自分のクセは分かりにくいですね。

もっと分かりやすい例でいうと
「~できない!」
「それは無理~。」

実はこの言葉の深層には
「しない」「したくない」
という心理が隠れています。

「できない=しない」

そんなことないよ。
本当にできないんだって!
という声がたくさん聞こえてきそうですが、

よく考えて見ると実は
本当に「できない」ことって
意外に少ない。

利き手でない方でお箸を使う。
10回しかできないスクワット
今日から始めると来週には50回はできるようになってる。

目が見えなくてもピアノを弾くことでき、
手がなくても絵を描くことができ、
耳が聞こえなくても作曲ができる。

左脳が無くなっても
右脳がそれをカバーし、
言葉を話せる人もいる!

私たちに不可能はないくらい、
思ったことは「できる」
「思った通りになる」力があります。

ただ、情熱が足りなかったり、
しない、したくない気持ちが根底にあり、

それを隠したいので
「できない」という言葉で
ちょっぴりカモフラージュして
意識の抵抗をゆるめている、
それが「できない」という便利な言葉なんですね。

<いい間違えのからくり>

私たちには様々な欲求や願望がありますが、
意識したことがなかったり、また意識するのが怖かったり
それがあまりにも意識に脅威だったりすると
意識の隅に抑圧(suppression)されてしまいます。

押し込んで知らなかったことにするんですね。

でも、抑圧された思い(本心)は表現されたく、
その出口をいつも探しています。

抑圧された気持ちが強ければ強いほど
無意識的に言葉として
「言い間違え」という形をとって表現される現象が起こります。

ただ、言い間違えただけ。
あれ?そんなつもりで言ったんじゃないのに。

と軽くスル―する前に
立ち止まって考えて見ましょう。
なんでこんなこと言ったのかな?と。
言い間違えは無意識からのメッセージ。

抑圧まではいかなくても、
私たちは隠したい本心を言おうとするとき
口ごもったり、つっかえたりします。
(血圧も高くなっているかもしれません。)

20世紀、心理学で最大の発見は
ジグムント・フロイトの無意識の発見だった
と言われています。

彼は「いい間違い、思わず言ってしまう」ことの重要性を見つけ
クライエントの無意識深くにある本音を知ることで
カウンセリングを成功に導きました。
(心理用語ではフロイト的失言=slit of tongue。)

ただ、いい間違いがすべて無意識である、
というとそうでもなく、
脳の言語野の記憶が密接していた場合、
ミスがあるのは多くの研究でも支持されている意見です。

例えばこんなものがあります。

コップ・モップ、トイレ・トレイなど
発音の似ているもの

スプーン・フォーク、ボールペン・えんぴつ、
スクーター・バイクなど同一系統のもの

決めつけないように気を付けないと
ただの「詮索好き」になってしまう危険性があるので
参考までに。

<表現を変えて見るだけでストレスが激減する!?>

「できない」という言葉、
観察してみてください。
私も含め周りの人、英語圏でも
みんな結構使っています。

「できない」といった瞬間、
それらはストレスとなって
心の奥に抑圧されることも多い。

それがたまってくると
今度は身体へと悪影響がでてくることがあります。

そうなる前にストレスを弱めるには
どうしたらいいのでしょう?

実は、それは、とっても簡単。

「できない」と自分が言ったとき、
「~しない」「~したくない」に変えて言ってみるだけで
心に変化があります。

「朝早く起きれない」→「私は朝早く起きない」
「そのワークショップ行きたいけど行けない」→「そのワークショップには行かないと決めた」
「スイーツ食べたいけど今は食べれない」→「スイーツは食べない」

自己責任のもとで決定したものにはストレスを感じません。
自分の状況や他人という外の世界に決定権を渡した時
ストレスとして心にダメージを与えます。

今日から「できない」を「しない」に置き換えてみて下さい。
そして1週間後の心の変化を観察してみてください。

参考文献:FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 (2012) ジョー ナヴァロ、 マーヴィン カーリンズ 著 河出文庫

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