新型インフルエンザ、
新型コロナウィルスが大流行している2020年。
感染しないのが一番ですが、
もし感染してしまった場合どうするか。
東洋医学、自然療法の立場から見た
お手当法について解説します。
<眼>
2020年、今回のコロナウィルスに感染すると
初期に結膜炎の症状がみられるケースがあるようです。
https://www.asahi.com/articles/ASN1S5T4CN1RUHBI08D.html
ここでは結膜炎をはじめ眼のトラブルが
起きた時の自然手当(眼の外用)を紹介します。
・塩番茶洗眼
三年番茶(1カップ)に自然塩(小1/2)をいれ、さっと若し、脱脂綿にたっぷりふくませて、目を蒸す。その後、温かいお湯で眼を洗う。眼が赤く充血しているときはオウバク末洗眼↓をする。
・オウバク末洗眼
オウバク末(0.5g)を水(1カップ)によく溶かし、脱脂綿に染み込ませて、患部を洗う。
・ごま油の点眼
塩番茶点眼、またはオウバクマツ洗浄した後に、スポイトなどにいれて、点眼する。
なお、ごま油は必ずキュアリングすること。
ごま油のキュアリング法
<発熱>
ウィルス性の風邪は
高熱が伴うことが多いですが、
これは、体温を上げることで
ウィスルの増殖と活動を弱めようとする
体の仕組み。
なので
解熱剤で急激に体温を下げることは注意が必要です。
以下、
自然手当でマイルドに確実に熱を下げる方法です。
① 夜の発熱しやすく、38度以上の熱が出た場合(陽性の熱)
・内服:第一大根湯(※1)、りんごのすりおろし、シイタケ茶、おろし和え、水分多く
・外用:豆腐パスターで、とにかく頭を冷やす
その他リンパ節が集中している脇の下、肘の内側、膝の裏
② 昼間に発熱しやすく、頭より手足が熱い(陰性の熱)
・内服:梅しょう番茶、葛湯、ごま塩番茶、水分多く(白湯、番茶)
・外用:豆腐パスターを額に、キャベツパスターを首の後ろに
<咳>
熱が38度以上あり、咳が激しい時。
・レンコン湯:レンコンのしぼり汁を生でのむ。同時に部屋を加湿し、胸を温めるため、生姜湿布(※3)やこんにゃく湿布(※4)を胸に当てる。
レンコンには収レン性のあるタンニンという成分が含まれており、気管支粘膜の腫れを改善。
<鼻水>
水分を減らすと治まりやすい。
葛で体を温め、濃いめのコーレン(※2)の服用
<鼻ずまり>
・長ネギの白い部分
白い部分を数センチに切って、開いて鼻すじにのせる
・刻み玉ねぎの汁
しぼり汁を脱脂綿に含ませ、鼻の穴に詰める
ネギには動物性蛋白質や脂質を分解・消化する力があり、
また精油には血行を良くする働きがある。
<発熱後の食事>
・少食、粗食、プチ断食
自然治癒力を高めるには
体内に毒素がたまるものを入れないことが先決です。
食べ物を食べると必ず活性酸素が発生します。
体をなるべく汚さない食べ物を選んで、少量、
または断食していったん体を浄化しましょう。
・梅干し、梅干しを黒焼きにした梅干しの黒焼き 、入り玄米でつくった玄米スープなどで腸内環境を整える。
ウィルスは酸と塩に弱く、
クエン酸と塩の両方を含んでいる梅干しの効果は絶大です。
玄米スープは玄米クリームを水で伸ばしたもので、
玄米を炒ってから長時間煮込み、エキスを絞り出したもの。
病中・病後の回復食としての万能薬膳。
離乳食としても重宝しました。
・葛湯で体内の大掃除
葛根湯でよく知られている葛は
体を温める作用と微熱を取る作用の両方を併せ持ち
体の体温を調節してくれます。
また腸壁に負担をかけないため、
回復食として理想の食。
葛について → 本葛
・つけものなどの発酵食品
発酵食品の中には腸に細菌を調える菌がたくさん含まれています。
腸を元気づけることで免疫力が上がり、
元の気=「元気」が取り戻されます。
※1 第一大根湯
体内の老廃物を発汗で排出させ血液を浄化させる。
材料:大根おろし(大3→山盛り)、生姜すりおろし(小1~2)、醤油(大1)、番茶(アツアツを2カップ)
作り方:大根おろし、しょうがおろし、醤油の順にいれて、アツアツの番茶を注いで混ぜる。熱いうちに飲み干す。
布団をかぶってたくさん汗をかく。汗をかかないときは、もう一度飲む。就園前の子どもには半分の量で。
※2:コーレンはレンコンを乾燥させた粉末。
しめった痰、慢性化した咳、レンコンがない時に使用。コーレン
では、みなさんの健康を心から祈って。
今日は自然療法から見たお手当の仕方でした。